米の「宇宙人探査用望遠鏡」、35の奇妙な信号を検出。地球外生命体からのメッセージ?
米国に宇宙人探査のための望遠鏡が存在するのをご存知ですか? その望遠鏡がこの2か月間で35もの奇妙な信号を検出しているのです。
その場所は、SETI(セティ)研究所。SETIは「Search for Extraterrestrial Intelligence(地球外知的文明探査)」の略で、地球外生命体の探索と理解のために作られた非営利団体です。カリフォルニアにあるSETI研究所には、地球外で発せられる信号を検知するために、数十もの宇宙人探査用望遠鏡が設置されています。
そんな望遠鏡が、ここ2か月間に35の奇妙な信号を検出しました。検出したのは、FRBと呼ばれる電磁波パレス。これは、ある方向から1000分の1秒ほどの極めて短時間だけ電波が発せられるもの。ごく短い時間にも関わらず、強力な電波を放することから、高速電波バースト(Fast Radio Burst〔FRB〕)と呼ばれています。
今回検出されたのは、一貫性のない35の高速電波バースト。どうやってこの高速電波バーストが発生しているのかは不明ですが、おそらく地球から10億光年離れた銀河から発せられたものではないかと見られています。
高速電波バーストはまだまだ謎が多く、2007年にはじめて望遠鏡で検出されて以来、科学者たちを困惑させてきました。ハーバード・スミソニアン天体物理学センターの物理学者、アヴィ・ローブ氏は以前、高速電波バーストについて、地球から数十億光年離れた深宇宙に何者かが存在することの証拠になる可能性があると述べています。
今回検出された高速電波バーストは、地球外生命の存在を示唆しているものなのかもしれません。
【主な参考記事】
Daily Mail. Alien-hunting telescope captures 35 ‘whistling’ fast radio bursts come from a galaxy one billion light-years from Earth. December 19 2023