現地時間2023年12月16日にMicrosoftは、12月初旬から報告されていた「Windows Updateによって、全てのプリンターのモデルが『HP LaserJet』になってしまう」不具合を修正するためのトラブルシューティングツールをリリースしました。これにより、プリンターが製造元に関係なく「HP LaserJet」と表示されてしまう問題が解決したとのことです。

KB5034510: Microsoft プリンター メタデータ トラブルシューティング ツール - 2023 年 12 月 - Microsoft サポート

https://support.microsoft.com/ja-jp/topic/b3197f24-fd25-430d-96d2-70f2044ce6a1



Microsoft releases downloadable tool to fix phantom HP printer installations | Ars Technica

https://arstechnica.com/gadgets/2023/12/microsoft-releases-downloadable-tool-to-fix-phantom-hp-printer-installations/

公開されたツールは、2023年12月初旬頃から報告されている「最新のWindows Updateを適用した全てのWindows搭載PCにおいて、あらゆるプリンターが『HP LaserJet』シリーズだと認識されてしまう」という問題を修正するものです。海外メディアのWindows Latestはこの不具合の原因について、Windows Update用のハードウェア情報で、メタデータの混同があったと推測しています。また、HP以外のプリンターを使用している環境にもかかわらず「HP Smart アプリ」が自動でインストールされてしまう不具合も2023年11月頃から報告されています。

Windows Updateにすべてのプリンターが「HP LaserJet」扱いになってしまう不具合 - GIGAZINE



MicrosoftとHPはこれらの不具合を認めており、数日以内に問題を解消するためのアップデートを配信すると告知。そして2023年12月16日には、問題を修正するためのトラブルシューティングツール「Microsoft Printer Metadata Troubleshooter Tool December 2023」をリリースしました。当該ツールは以下のリンク先からダウンロードできます。

Download Microsoft Printer Metadata Troubleshooter Tool December 2023 from Official Microsoft Download Center

https://www.microsoft.com/en-us/download/details.aspx?id=105763



Microsoft Printer Metadata Troubleshooter Tool December 2023には「PC上のプリンター情報を確認し、名前とモデルが一致しないプリンターからHP LaserJetのモデル情報やアイコン、アプリケーションの関連付けを削除し、以前にダウンロードしたプリンターのモデル情報やアイコンを復元する」という機能が備わっています。また、HP Smartアプリが勝手にインストールされてしまっている環境では、同アプリを自動でアンインストールしてくれます。

なお、今回の不具合に関するMicrosoftの調査結果は以下のリンク先で確認できます。

Windows 11, version 23H2 known issues and notifications | Microsoft Learn

https://learn.microsoft.com/en-us/windows/release-health/status-windows-11-23h2#3218msgdesc