ソフトバンク入団会見に臨んだ山川穂高【写真:藤浦一都】

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公式戦出場停止処分は解除見込み…謝罪は「これから連絡できる選手にはしたい」

 誰もが注目する第一声は、謝罪だった。ソフトバンクは19日、西武から国内FA権を行使していた山川穂高内野手の入団会見を行った。山川は冒頭、「多くの方々にご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありませんでした」と頭を下げて謝罪した。

 第一声で「この度、ソフトバンクホークスさんにお世話になることになりました。まずここまで決断に時間がかかってしまい申し訳なく思っています」と語った。その後、「一連の私の不祥事でライオンズ、ライオンズファン、多くの方々にご迷惑をお掛けして本当に申し訳ありませんでした」と古巣へも謝罪した。

 5月に強制性交等の疑いで書類送検され、8月には不起訴処分となった。9月4日に無期限の公式試合出場停止処分を受けたが、故障者特例措置によって国内FA権を取得。三笠杉彦GMは移籍後、処分は解除する方針を明らかにした。

 11月14日に権利の行使を発表。1か月以上、決断にも時間をかけて、この日に正式発表となった。西武ファンにも謝罪できず「去就が決まっていない状態だったのでなかなか挨拶ができずに悔やんでいます」と頭を下げた。「日程的なこと、時間がかかってしまったこともあった。選手の方にはこれから連絡できる選手にはしたいと思っています。ファンの方に挨拶をするのは、先ほど述べた言葉で挨拶という形になってしまいます。そこは本当に申し訳ないです」と謝罪した。

 32歳の山川はNPB通算786試合で打率.256、218本塁打。本塁打王3度(2018、2019、2022年)、打点王1度(2022年)を誇り、2018年にリーグMVPに輝いた。今季は17試合に出場して打率.254、0本塁打、5打点だった。