ウォルバーハンプトン戦で負傷し、ベンチに下がる冨安。(C)Getty Images

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 やはりフィジカルの問題が繰り返されていることは懸念要素だ。

 アーセナル冨安健洋は、12月2日に行われたプレミアリーグ第14節のウォルバーハンプトン戦でふくらはぎを負傷した。ミケル・アルテタ監督は、検査結果は芳しくなく、「しばらく」戦列を離脱する見通しと話している。

 周知のとおり、冨安は加入1年目の後半戦からたびたびケガに悩まされてきた。前半戦でリーグを代表するヒット補強と絶賛されながらも、今回と同じふくらはぎの負傷で戦列離脱。2年目の昨季も3月の膝の怪我で手術を受け、一足早くにシーズンを終えている。

 今季は開幕戦でチームメイトが負傷したこともあり、最終ラインのあらゆるポジションをこなせる万能性を駆使し、少しずつ出場機会を増やしていった。10月のクラブ月間最優秀選手にも選ばれ、11月に入ってからはプレミアリーグでも連続先発出場で存在感を高めていたところだ。

 その活躍もあり、バイエルンからの関心や、アーセナルとの契約延長が間近とも報じられていた矢先の怪我は、冨安とチームにとって大きな痛手だろう。

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 地元メディア『football.london』によると、負傷の専門家ベン・ディナリーは、冨安の以前の怪我と同じような類かと聞かれ、「イエスだ」と答えている。

「まったく同じではないが、すべてふくらはぎに関する問題と分かっている。少し懸念だ。最初に考えられていたよりも少し深刻だ。当初の報告では予防措置でしかないかもしれないと示されていた。だが残念なことに、検査の結果で筋肉への損傷があると示されたんだ。だから、数週間の離脱になるだろう」

 定期的な離脱はキャリアへの影響も心配される。激しく、厳しいプレミアリーグではあるが、冨安が安定してシーズンを戦い抜けるようになることを願うばかりだ。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部