乳幼児がボタン電池などの小さい物を誤飲しないよう注意

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 クリスマスや正月は、乳幼児がクリスマスツリーや鏡餅といった飾り物のほか、玩具などに触れる機会が増えます。そんな中、飾り物の部品や玩具などを誤って飲み込んでしまう事故が発生しているとして、消費者庁が公式サイトで注意を呼び掛けています。

小さな物は飾り物に使用しないこと

 消費者庁によると、乳幼児がクリスマス用の飾りの部品を誤飲する事故が複数発生しており、X線検査の結果、小腸内に約5ミリのくぎが見つかったケースや、胃内にボタン電池が確認されたケースなどが報告されているとのことです。

 また、クリスマスプレゼントとして与えられたマグネットボール(強力な磁石のセット)を誤飲し、胃腸に穴が開く事故も起きています。

 消費者庁は、小さな子どもはさまざまな物に興味を示し、口に入れてしまうと説明。その上で、「3歳児の口の大きさは直径約4センチであり、これより小さい物は子どもの口の中に入り、誤飲や窒息の危険があります」と注意を呼び掛けています。

 そこで、子どもが安全に過ごすために、次のポイントに注意するよう、アドバイスしています。

【子どもが安全に過ごすためのポイント】
・小さな物、小さな部品が外れる可能性がある物は、飾り物に使用しない。

・子どもへのプレゼントは、贈る側・受け取る側の双方の大人が、子どもの年齢・発達に合った安全に配慮された物であることを確認する。
⇒玩具の場合は、日本玩具協会の「STマーク」も参考にする。

・子どもに渡す前に、製品の取り扱いの注意事項を確認し、破損などの不具合がないか確認する。

・年長の兄姉の玩具の取り扱いにも注意する。

 このほか、誤飲に備えて、応急処置の方法を確認するよう求めています。例えば、こども家庭庁の「こどもの事故防止ハンドブック」には、「背部叩打法」「胸部突き上げ法」「腹部突き上げ法」といった応急処置の方法が紹介されているほか、119番通報や受診の目安を示した「誤飲対処早見表」が記載されているということです。