カタールW杯のスペイン戦で三笘薫のアシストから田中碧が劇的ゴール【写真:ロイター】

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2022年12月1日、日本はスペインに2-1で勝利

 日本代表がカタール・ワールドカップ(W杯)のグループリーグ第3戦でスペイン代表を2-1で破ってから1年が経過した。

 海外メディアでは、“三笘の1ミリ”に再脚光が当てられるなか、ギリシャメディア「AthleteStories」は三笘薫田中碧の関係性を改めて振り返っている。

 決勝トーナメント進出を懸けたスペイン戦、日本は前半11分に失点。1点ビハインドで迎えた後半3分に途中出場のMF堂安律が豪快なミドルシュートを放ち同点に持ち込む。

 さらにその3分後、堂安がグラウンダーのボールを放り込むと、ファーサイドに走り込んだ三笘が折り返し、田中が詰めてネットを揺らす。最初はゴールラインを割ったと判定されたものの、ビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)の確認の結果、日本の勝ち越しゴールが認められた。

 三笘と田中はともに鷺沼小学校(神奈川県川崎市)の出身で、地元のクラブチームであるさぎぬまSC、川崎ユースで共闘してきた幼馴染。その関係性は、日本のアニメ「キャプテン翼」の主人公・大空翼と名相棒の岬太郎が引き合いに出され、海外メディアでも報じられた。

 この劇的ゴールから1年が経過し、ギリシャメディア「AthleteStories」は「田中−三笘:よみがえったアニメ、衝撃のゴール」と見出しを打って再び特集。「これは世界最高の選手になることを夢見る2人の少年の物語だ」と、キャプテン翼のストーリーの説明とともに、三笘と田中について触れている。

「日本代表は“ゴールデンコンビ”の魔法の瞬間のおかげで勝利。想像を絶する予想外の形で、グループリーグ首位通過を果たした。W杯の歴史に深く刻まれるであろう、信じられないようなゴール。疑いようのないヒーロー。大空翼と岬太郎のようなアニメの中ではなく、彼ら自身の現実の世界で。切っても切れない親友同士。強く抱き合い、試合終了のホイッスルが鳴るとピッチに横たわった」

 1年の月日が経過しても、あのインパクトは海外メディアにも強く残っているようだ。(FOOTBALL ZONE編集部)