Image: Ayaneo

大ヒットの予感は…?

キーボードとモバイル製品の相性。昔はBlackBerryという、ポチポチ押せる物理キーがあるQWERTYキーボード搭載型のスマートフォンこそが、スタンダードという時代もありました。でもいまはすっかりタッチスクリーンのソフトウェアキーボードになってしまいましたよね。

いえいえ、やっぱり文字入力はハードウェアキーボードでしょう? そんなリクエストにこたえる最新ゲーム機がデビューしています。

ポータブルゲーム機が続々と

Nintendo Switchは、テレビ画面からゲームプレイの環境を切り離し、手元でポータブルに楽しむスタイルを身近にしてくれました。それならスマホゲームでいいんじゃ? そういう声もありますが、このところNintendo Switchスタイルのポータブルゲーム機が、続々と海外でリリースされてきたことは、スマートフォンとは異なるデバイスでの本格ゲームプレイを求めるユーザー層が存在することを物語ってもいます。

代表的なものは、Valveが販売してきたSteam Deckシリーズ。LenovoもモバイルWindowsゲーム機の「Legion Go」を発売しました。

そして、この流れに「Ayaneo Slide」が加わり、あっという間にクラウドファンディングサイトのIndiegogoで、目標額の1500万円超を達成する注目度となりました。

飛び出すキーボードの可能性

Ayaneo Slideは、6インチのIPS液晶ディスプレイの両サイドに、Windowsゲーム用のコントローラボタンを装備。しかしながら、最大の特徴は、ワンプッシュでディスプレイがティルトアップしてせり出す構造です。すると、ディスプレイの下に隠れていたQWERTYフルキーボードが姿を現わす仕組み。なんだか往年のウィルコムやイーモバイルの製品を思い出す人もいるのでは?

AMDのRyzen 7 7840Uプロセッサを採用し、16GBのメモリと512GBのストレージを装備。こちらはKickstarter価格で699ドルと、日本円にして10万円台から購入できるようになっていました。最大64GBのメモリに最高4TBのストレージまで、アップグレードオプションも用意されています。

このハイスペックにキーボードがついていたら、ゲームだけでなくビジネスでもバリバリと使えるポータブルWindowsマシンとなりそうですね。

キーボードを配したAyaneo Slideの登場に心躍る人って多いと思います。ただ気になるのは、このキーボードを使ったシーンなどが、商品のプロモ映像などに一切登場しないこと。

来月半ばの製品出荷まで待たねばならないのかもしれませんが、ゲームでもビジネスでも活躍する仕上がりに期待してみたいところでしょうか。

Source: Ayaneo Slide

コントローラーが使いやすそう。モバイルPCゲーム機「Legion Go」