10月15日、お笑いコンビ、ピースの綾部祐二が活動拠点の米国から6年ぶりに帰国し、相方の又吉直樹とトークライブ『ピーストークライブ〜本とアメリカ〜』を東京・ラフォーレミュージアム原宿で開催。米国での体験の数々を、日本のファンに伝えた。

　ライブはこの6年間の綾部、又吉、それぞれの写真や動画が上映されたのち、「本の登場です」と呼び込まれた又吉が、ステージへ。続いて「アメリカの登場です」というアナウンスがあると、米国旗を手にした綾部が客席から派手に出現した。綾部はファンへのサービスも惜しむことなく、存分に時間をかけて登壇。ようやく又吉と対面した綾部は「What’up bro！？ 」と尋ねながら、豪快に又吉とハグをした。

「ピースは2003年10月にコンビを結成、今回、ライブを開催した2023年10月で、コンビ結成20周年を迎えます。ラフォーレミュージアム原宿は、2人にとって思い出の場所。2013年3月から『ピーストークライブ』を開催してきた場所であり、綾部が渡米前におこなったラストライブも、ここでした。今回、綾部さんからの提案でライブを開催することになったようです」（芸能記者）

　ピースは2010年『キングオブコント2010』（TBS系）『M-1グランプリ2010』（テレビ朝日系）決勝に初進出。『キングオブコント』で準優勝、『M-1グランプリ』決勝4位となって、ブレイクした。その後、綾部は“ナルシストキャラ”で人気を集め、2015年に放送されたドラマ『別れたら好きな人』（フジテレビ系）で主演するなど、演技力が注目されたことも。しかし「ニューヨークで活動していきたい」と語り、2017年4月に渡米。その後は又吉のみが国内に残り、活動休止状態が続いていた。

「綾部さんは、夢である『ハリウッドのレッドカーペットを歩くこと』を実現させるため、10月中にはアメリカに戻る予定と聞いています」（同前）

　綾部は自身のInstagramで、帰国後の様子として、思い出の場所をめぐったり、縁のある人達と交流したりする様子を載せている。

「ライブ開催前は、所属する吉本興業の先輩芸人である明石家さんま、ダウンタウン・浜田雅功、千鳥・ノブらにあいさつに行ったり、出川哲朗、キャイ〜ン・ウド鈴木、ずん・飯尾和樹らと食事に行ったりしていました。ライブ後には、相方の又吉と京都を訪ねたことが報告されています」（同前）

　Instagramには、24日までの綾部が芸人仲間と食事をする様子が、写真とともにつづられているが、そこに出てくるメンバーがすごい。上記のほか、東野幸治、次長課長・河本準一、今田耕司、宮川大輔、品川庄司・品川佑、銀シャリ、フルーツポンチ・村上健志、陣内智則、ケンドーコバヤシ、さまぁ〜ず・三村マサカズ、さらにはダウンタウン・松本人志まで登場し、綾部の帰国を歓待している。三村は25日、自身のX（旧Twitter）で《たまャーこんなメンバーで。当てられるかな？A久しぶり！Mさん還暦おめでとう！》と、綾部との再会と松本の還暦を祝う投稿をおこなった。

　吉本だけでなく、事務所も違う売れっ子芸人が、忙しいなか集まったのは、綾部が芸人仲間から慕われている証拠だと、お笑いライターが解説する。

「綾部さんは、相手の懐ろに入るのが上手。無名の若手時代から先輩芸人に気に入られ、飲み会をするときは『綾部を呼べ！』となり、少しずつ売れている先輩に近づいていきました。気づけば千原ジュニアさんに気に入られ、ジュニアさんが『できる後輩がいる』と、ダウンタウン・松本さんに紹介、そこでも気に入られ……となったようです。

　綾部さんは『ヨシモト∞ホールの鬼教官』といわれるくらい、後輩には厳しく指導していたため、当時は怖がられてましたが、とにかく明るい安村さん、チョコレートプラネットなど『売れたのは綾部さんの指導のおかげ』と感謝している若手も多く、チョコレートプラネットの松尾駿さんは今回の帰国後、自身のInstagramに2ショット写真を載せています」

　引く手あまたの日本を去り、米国での活躍を夢見る綾部。その気持ちは本気のようだ。