今年で3回目を迎えたシェフNo.1を決める戦い『CHEF-1グランプリ』が22日18時からABCテレビ・テレビ朝日系列で放送される。スペシャルサポーターを務めるお笑いコンビ・さや香(新山、石井)が、都内で行われた3回戦に参加した際に、審査員を務めたフレンチ「ガストロノミー“ジョエル・ロブション”」のシェフ・関谷健一朗氏、イタリアン「リストランテ イ・ルンガ」のシェフ・堀江純一郎氏とともに取材に応じた。

さや香の新山(左)、石井

全国47都道府県から若手料理人が、優勝賞金1000万円を目指し料理バトルを繰り広げるシェフNo.1決定戦『CHEF-1グランプリ』。2023年は、日本料理、フレンチ、中国料理、イタリアン、韓国料理&アジア料理、スパニッシュ&中南米料理、フードクリエイター、ジャンルレス・その他という8つのジャンル別に3回戦が行われ、各ジャンルの次戦進出者が発表された。

フードクリエイター部門の審査を終えた堀江氏は「クリエイターと名がつく戦いだけに、それぞれが全く違う視点での争いなので審査する方は非常に難しい」と感想を述べ、関谷氏も「私では思いつかないような料理がたくさん出てきて勉強になりました。とてもおいしかったです」と挑戦者たちに敬意を表する。

フードクリエイター部門で3回戦のすべてのジャンルが終了。関谷氏は「勝ち上がるのが大変なジャンルと、そうでもないジャンルに差が出てしまっているのかな」と率直な感想を述べると、堀江氏も「ジャンルによって調理と知識のレベルの差が出てしまう」と指摘しつつ「でも、こういうコンテストもので知識や技術がそのまま結果に反映されるわけではない。一発を秘めた面白さはありますが、勝つ確率という意味では、普段しっかり勉強している人の方が、確率は高いと思います」とまとめた。

3回戦ラストとなった「フードクリエイター」のテーマは「エビ料理に革命を起こせ!」。堀江氏は「革命なんてそう簡単に起こらないからね。1週間後に今まで見たことない漫才を作れと言われても、できないでしょ。その難しいお題に対して、時間がないなか、休みを削って考えて試作して、大変なことさせるなと。でも厳しい条件だからこそ生まれるものがある。僕が審査に入ったイタリア料理のジャンルでも、本当に見たことがないような料理が出てきた。そういう難しいお題で圧力がかかったからこそ予期せぬものができる」と極限の状況だからこそ光り輝く才能が発揮されると強調する。

スペシャルサポーターとして、挑戦者たちを見守ってきたさや香。これまで出されてきた独創的な料理を「まだ一度も食べたことないんですよ」と嘆くと、準決勝からは「食べられるかもしれない」と期待を寄せる。『M-1グランプリ2022』で準優勝するなど、賞レースで結果を残してきたが、石井は「いろいろなタイプが出場しているのが面白い。審査員も巨人師匠みたいな人がおったし。ほんまに『M-1』やなって感じでしたね」と感想を述べると、新山も「審査員の方の人柄に惹かれています。皆さんほんまに一流の方なのに、すごくフレンドリーなんですよ。それが一流の秘訣なのかなと」と自身の視点を述べる。

そして、挑戦者たちに堀江氏は「まずは発想力。そしてそれを落とし込む技術力。若手にとっては、まずはチャレンジすることに意義がある。睡眠時間削って、休みをつぶしてでも自分と向き合って料理を作る。その時間が大切。応募者全員に敬意を表します。まずは挑戦してください」とエール。関谷氏も「一つのことに一生懸命になっている人は応援したくなる。真剣にチャレンジする機会って大人になるとなかなかない。死に物狂いの姿が見たいです」と期待を口にした。

新山は「MCを務める山里亮太さんとは記者会見以来会っていないので、お会いできるのが楽しみです」と語り、石井は「『M-1』同様、その日の出来や順番によって結果が大きく変わると思う。厳しい審査やからこそ、楽しいし面白い。すごいものが出てくると思うので、頑張っていただきたい。料理界の巨人師匠にパンパンにされることなく、みんなのお腹をパンパンにしてほしいです」と締めていた。