わざわざ病院に足を運んで、大がかりな検査を受けなくても、病気の可能性やリスクがわかるようになっている現代。最近では新たに人の声だけで糖尿病かどうかを判断する方法が生み出されました。

↑声を聞かせて

 

この方法を開発したのは、米国のクリックラボ。彼らは、これまでの研究で、肥満や生活習慣の乱れなどがきっかけとなる2型糖尿病にかかった患者は、そうではない人と比べて、発声に違いがあることを見つけ出しました。

 

そこで、2型糖尿病患者とそうではない人、あわせて1万8000人の声を録音して分析。人間の耳では聞き分けられないような、声の速さや強度などのわずかな変化を検出して、AIモデルに学習させたのです。

 

その結果、6〜10秒ほどの録音した声を聞かせるだけで、その人物が糖尿病にかかっているかどうかを判断するシステムができました。その精度は、女性で89%、男性で86%だったとのこと。

 

この方法が確立すれば、スマホで自分の声を録音して、自宅にいながら簡単に糖尿病の診断を受けることが可能になります。AIの能力が上がり、スマホの音声録音機能がさらに向上すれば、その精度がさらに高くなることも期待できるでしょう。

 

【主な参考記事】

Independent. New AI can screen for diabetes in seconds by listening to your voice. October 18 2023