「アイアンハート」メフィスト役、サシャ・バロン・コーエンの可能性高まる ─ 「ミステリーマン」としてクレジット?
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)のドラマシリーズ「アイアンハート(原題)」で、『ボラット』シリーズのサシャ・バロン・コーエンがヴィランのメフィストを演じるのではないかと報じられたが、その可能性が濃厚となっている。
メフィストは、悪魔のような姿をした赤色のヴィランで、圧倒的な身体能力のほか、魔術による現実改変、変身、魂の吸収などを操るヴィラン。かねてよりMCU登場がファンの間で待望されていた。2022年10月にはコーエンが「アイアンハート」でメフィスト役を演じ、おそらく第5~6話のみに出演するとの関係者の証言が得られたと伝えられた。
それ以来、メフィスト役に関する新情報は届いていなかったが、米国著作権局の「アイアンハート」のページにて、サシャ・バロン・コーエンが「Mystery Man(ミステリーマン)役」という怪しい名でクレジットされていることが明らかに。「ミステリーマン(謎の男)」とはキャラクター名ではなく、「メフィスト」の名前を伏せるための呼称ではないかと思われる。
米国著作権局ページの概要には、「マーベル・スタジオが贈る『アイアンハート』は、チャーミングな10代の天才少女、リリ・ウィリアムズがアイアンスーツを身にまとってマサチューセッツ工科大学(MIT)から故郷のシカゴへ戻り、彼女の目の前に危険と冒険をもたらす手がかりを解き明かし始める」と紹介されている。
メフィストを演じる可能性が高いと見られるコーエンは、『ボラット 栄光ナル国家カザフスタンのためのアメリカ文化学習』(2006)で注目され、コメディ演技を得意とする俳優。ここ近年はNetflixのドラマ「ザ・スパイ -エリ・コーエン-」(2019)で実在のスパイを説得力ある演技で体現し、実際に起きた事件を描いた映画『シカゴ7裁判』(2021)でアカデミー賞助演男優賞にノミネートされ、シリアス演技でも高い評価を得ている。
「アイアンハート」の主人公リリ・ウィリアムズは、すでに映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』(2022)に登場しており、本作でMCUデビューを飾ったドミニク・ソーンが続投。その他には、魔法を操るヴランのザ・フッド/パーカー・ロビンス役でアンソニー・ラモス、ジョー・マクギリカディ役で『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』(2018)のオールデン・エーレンライク、ナタリー・ワシントン役で「THIS IS US/ディス・イズ・アス」(2016-)のリリック・ロス、ザビエル・ワシントン役で「シカゴ P.D.」シーズン6のマシュー・イーラム、ロニー・ウィリアムズ役で「FARGO/ファーゴ:カンザスシティ」(2020)のアンジ・ホワイト、従兄弟のジョン役で「グッドガールズ:崖っぷちの女たち」(2018‐2021)のマニー・モンタナ、スラッグ役でシェイ・クーリーがキャスティングされている。
『ブラックパンサー』シリーズのライアン・クーグラー監督が製作総指揮を務め、脚本は「スノーピアサー」(2020)のチナカ・ホッジ、エピソード監督には「親愛なる白人様」のサム・ベイリーと「アトランタ」のアンジェラ・バーンズが就任。
現時点で、マーベルドラマ「アイアンハート(原題)」の配信開始は未定。
Source:United States Copyright Office