パレードを見守る尹大統領(右奥・大統領室通信写真記者団)=26日、ソウル(聯合ニュース)

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【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領は26日、軍創設を祝う「国軍の日」(10月1日)に合わせて開かれた市街地パレードに市民とともに参加した。

 今年は韓国軍が創設されて75年となる節目の年。現職大統領が市街地パレードに参加したのは今回が初めてで、大統領室によると、国軍の日の行事を国民との意思疎通の場にするとの考えたあったという。

 パレードは午後4時ごろ始まり、ソウルの崇礼門(南大門)から光化門にかけて進んだ。国軍の日に市街地パレードが行われたのは2013年以来、約10年ぶり。

 尹大統領は光化門広場にある世宗大王像から光化門に向かって国民や軍の将兵らと共に行進した。

 陸軍中将の掛け声で行進が始まり、約3700人の歩兵部隊と北朝鮮の核・ミサイルへの対応体制である「韓国型3軸体系」の主要兵器などの運用部隊が行進した。

 北朝鮮の弾道ミサイルの迎撃を担う長距離地対空ミサイル(LSAM)、地対空誘導弾パトリオットミサイル、「韓国型パトリオット」と呼ばれる韓国製の弾道ミサイル迎撃システム「天弓2」、多連装ロケットシステム(MLRS)「天舞」、無人潜水艇、自走砲K9、弾道ミサイル「玄武」、小型ドローンなど46種の兵器が公開された。

 海軍の次世代イージス駆逐艦「正祖大王」は拡張現実(AR)の技術を使って公開された。

 在韓米軍の主力である米陸軍第8軍に所属する約300人の兵士も初めて市街地パレードに参加した。

 参加予定だったF35AやF15Kなどの戦闘機、攻撃ヘリのアパッチなどは雨天により視界が確保できず参加できなかった。

 大統領室は「ソウルの中心で行われた市街地パレードで、陸海空の統合された能力を披露したのは今回が初めて」と説明した。