【山口天気 夕刊9/19】20日(水)は「彼岸の入り」も 夏の蒸し暑さ続く 夜から下り坂で木~金曜はまとまった雨に
西日本付近では、秋雨前線の雲は途切れているものの、大陸方面で前線や低気圧の雲が大きくまとまりつつあります。
20日(水)の県内は、午前中は日ざしがシッカリ届く所が多くなりそうですが、午後は、西から迫ってくる前線や低気圧の雲がかかって日ざしが途切れがちとなっていき、夜はゆっくり天気は下り坂へ…少し雨雲が流れ込んでくる可能性があります。夜に外出の予定がある場合は、折りたたみ傘などを用意しましょう。
また、20日(水)は「彼岸の入り」でもありますが、最高気温は各地で30度以上となる予想で、夏の名残を感じる蒸し暑い状態が続きます。引き続き、熱中症対策などは入念に行っていきましょう。
21日(木)~22日(金)にかけては、前線や低気圧の通過で少々まとまった雨となりそうですが、週末は天気は回復し、大陸の乾いた秋の空気が流れ込んでくる見込みです。日ざしの下、最高気温は30度に届いても、カラッとしたしのぎやすい暑さになり、朝晩は秋本番の涼しさがやってくるでしょう。
なお、気象庁は秋から冬の天候の見通しである3か月予報と寒候期予報を発表しました。
今回の長期予報の重要な鍵が、南米ペルー沖の海面水温が平年より高くなる現象、「エルニーニョ現象」です。今年の春から発生していますが、これが今後、冬の半ばにかけても続く可能性が高い、とみられています。
エルニーニョ現象が発生すると、西日本は冬にかけて大陸の寒気の南下が弱くなることが統計的に知られていて、この先、秋から冬も高温傾向…秋の深まりはゆっくりで紅葉シーズンが遅れがちになり、冬は、低気圧などでの雨は多くなっても、雪は少なく、かなりの暖冬になる可能性も見込まれている状況です。
お彼岸が近づく中でも夏の名残が続く日々ですが、この先の秋、冬も、通常と違う雰囲気の可能性があることを頭の片隅に置いて、日々の天気予報はシッカリ確認しながら上手な生活を心がけて頂きたいと思います。
(KRY山口放送 気象予報士 山本昇治)