HPのプリンターに貼られた「USBが使用できないことを示すようなステッカー」を剥がしたところ、裏から隠れていた「USBポート」が見つかったという報告が分散型SNSのマストドンに投稿されました。投稿したユーザーはHPがUSBポートの存在を隠すことで専用アプリをダウンロードさせようとしたと主張し、「HPは詐欺師だ」と非難しています。

netspooky: "HP are such scammers I posted…" - haunted computer

https://haunted.computer/@netspooky/110832978569741892



Hide a USB port behind a “no USB port” sticker: HP’s wacky idea

https://euro.dayfr.com/technology/612507.html

マストドンのインスタンスのひとつ、haunted.computerのユーザーであるnetspooky氏は、ある日HP製プリンター・Deskjet 2700のエントリーモデルを購入したとのこと。以下がそのプリンターの写真です。



プリンターの裏側には以下のような「USB使用不可」を示すステッカーが貼られていましたが、その横にはUSB端子があることを示すマークがありました。



ステッカーを剥がすとUSBポートが現れ、USBケーブルを接続して印刷することができたとのこと。



netspooky氏は、「HPは詐欺師です。以前にも投稿したこの激安プリンターは、USB接続ができずWi-Fi接続のみであることを強く示唆しています。最初にこれを手に入れた時、HPがダウンロードさせようとするアプリを使わずにネットワーク経由で印刷する方法を見つけました。ただ印刷するだけならもっと簡単で、HPが存在しないことにしようとしているUSBポートを使えばいいのです!」と述べ、HPはあえてUSBポートの存在を隠そうとしたのだと主張しています。

HPにはプリンターに存在するUSBポートの存在を隠す理由がないように思えますが、netspooky氏はHPがUSBポートの存在を隠すことにより、HP製プリンターの専用アプリをダウンロードさせようとしていると指摘。そのため、ファームウェアの書き換えや物理的なハードウェアの再設計よりも安価な、「ステッカーでUSBポートを隠す」という手段を採用したのだろうと考えられるとのこと。

netspooky氏の投稿には多数の反応が寄せられており、あるユーザーは「HPはUSBポートを隠しているのではなく、Wi-Fi経由でプリンターをセットアップし、その後はUSBポートを使用するように指示しています。USBポートをすぐに使用すると最大20ページまでしか印刷できず、停止してしまうようです。これはユーザーにHP+をオプトインさせ、プリンターをロックして公式トナーを使用させるために行われます。だからこのプリンターは安いのです」と指摘しています。



この一件はソーシャルニュースサイトのHacker Newsでも取り上げられており、「コストコではHPのサービスに加入していなくても、販売するすべてのHPプリンターが完全に機能することを要求しています。そのため、コストコで売られているHPプリンターはコストコ専用のモデルなことがよくあります」といったコメントが寄せられていました。

Pay no attention to the USB port behind the “no USB” sticker | Hacker News

https://news.ycombinator.com/item?id=37006705