上野から埼玉に帰るはずが、起きたら上田だった…30年経っても忘れられない「人生最悪の寝過ごし事件」

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数々の寝過ごしエピソードの中でも、とんでもなく遠い場所へ行ってしまったという話が寄せられた。千葉県に住む60代前半の男性(サービス・販売・外食/年収500万円)が 30年ほど前に、埼玉県の熊谷駅から東京駅まで通勤していた時のことだ。(文:ミッチー)

仕事帰りに飲んで、上野駅から熊谷駅まで帰ろうとすると、普通電車が無くなっていて、「24時くらいの最終の特急電車」だけが残っていたので、とりあえず乗り込んだという。投稿には「特急電車」としか書かれていないが、当時走っていた特急あさまだったと思われる。

男性は、席が空いていたので座ると、あっという間に寝てしまったようだ。電車が駅で停まる気配がし、目が覚めて「本能的に身体が動いて電車を降りてしまった」という男性。そこでホームの駅名看板を見て愕然とする。

「上田駅」と書かれていた。なんとはるばる長野県の駅まで行ってしまったのだ。

構内のベンチで始発を待つも寒すぎて寝れず

最終の特急電車に乗っていたため、帰ろうにも上り電車はもちろんない。とりあえず、ホームから出て駅の改札の外へ出た男性。「改札では駅員が状況を察して、哀れに思ったのか、乗り越し料金も取らずに出してくれた」という。

熊谷駅と上田駅は、100km以上離れている。車だと高速を使っても2時間近くはかかるので、仮にタクシーを使うとなると、かかる金額は計り知れない。

男性はなすすべもなく、構内のベンチで横になって始発を待つことにしたという。しかし、上田駅は標高約450mに位置し、平地とは気温差がある駅。そのためか、男性は「寒くて寝れなかった」そうだ。

始発の時間が近づくと、人の気配がし始めたが、ほとんどは登山服姿の人たちだったとのこと。「あらためて遠くに来たのを感じた」という。

やっと始発の電車に乗り、上田駅から高崎駅まで向かう。途中の軽井沢駅などを見て、再度「遠くに来た事を感じる」男性。当時は北陸新幹線もなかったので、鈍行列車による長旅であった。高崎駅からは新幹線に乗って、東京駅にたどり着き、なんとか遅刻せずに出勤できたそうだ。

この一件から約30年経っても男性は忘れられないようで、こう締め括った。

「人生最悪の寝過ごし事件だった」

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