四谷三丁目は、昼間もたくさんの客でにぎわう店が多い。

軒先に出たメニューをのぞくと、美食の街にふさわしい、大人を満足させる人気の逸品が並ぶ。

今回は、名店と名高い6軒の東京屈指のランチをご紹介しよう!


1.溢れ出す肉汁に欲望も決壊してしまう!
『キッチン たか』の「ハンバーグ」



「ハンバーグ」1,200円。180gと絶妙なサイズ。ライス、みそ汁、キャベツの千切り、ポテトサラダ付き


昔ながらの洋食が自慢の店の一番人気は「ハンバーグ(目玉焼き付)」。作り置きせず、注文が入ってから成型を始めるこだわりぶりだ。

使用しているのは合挽き肉。その理由を問うと「美味しいから」と、武骨なお答え。

これを、鉄のフライパンの脇から炎が上がるほどの強火で一気に焼き目を付けた後、オーブンで中まで火を通す。


肉汁のジューシーさと、目玉焼きのとろり感に悶絶!

「焼き加減はその日の肉の状態を見極め変えている」と店主


できたてハンバーグにナイフを入れると、肉汁がみるみる溢れ出す。

すかさず口に運ぶとふわふわ食感のハンバーグに肉汁がジューシーに染みわたり美味。

さらにオープン当初から継ぎ足しているというデミグラスソースの甘みと、目玉焼きのとろり感が加わると旨さは最高潮に。

旨さのリレーが繋がるハンバーグここにあり。




■店舗概要
店名:キッチン たか
住所:新宿区荒木町3-1
TEL:03-3356-2646
営業時間:【月〜金】11:00〜20:00
     【土】11:00〜15:00
      ※食材が無くなり次第終了
定休日:日曜、祝日、年末年始、お盆休み
席数:カウンター6席



2.和の匠が手掛ける“レアとんかつ”の魔力
『車力門 ちゃわんぶ』の「特選ヒレカツ定食」



「特選ヒレカツ定食」4,510円。200gのヒレカツは、ソース、塩、出汁香る醤油だれなど、味変しながら楽しめるため、飽きがこない。外国人観光客にも人気だそう


店主の武澤剛志さんは和食店『京味』出身の、確かな腕の持ち主。

「特選ヒレカツ定食には、黒豚の山形豚を使っています。水分量を極限まで保つため、注文を受けてから肉の下処理をします」と、きめ細やかな技が光る。

そして、米油を使って低温でじんわりと火を通す。こうすることで、火は通りながらも、切り口の中心は美しいロゼ色に。


しっとりシルキーなヒレに王者の風格を見る


だが白眉は、サッと歯が入るほど柔らかでシルキーな食感。衣のサクサクッとした歯触りとのハーモニーが小気味よく、重さを感じさせずペロリと食べられる。

また、ソースを温めることで、カツとの一体感が生まれ、しっかりとなじむのもさすがのひと言。

「特選ヒレカツ定食」を食べれば、とんかつの概念が変わるだろう。




■店舗概要
店名:車力門 ちゃわんぶ
住所:新宿区荒木町3ー22 島ビル 1F
TEL:03-3356-1680
営業時間:ランチ 11:00〜(L.O.13:00)
     ディナー 18:00〜(L.O.20:30)
定休日:水曜
席数:カウンター4席、テーブル8席



3.山椒のしびれと爽快な辛みにハマる!
『OKUDO 東京 荒木町店』の「坦々麺」



「坦々麺」800円。日本で坦々麺といえば、クリーミーなものが主流だが、こちらは四川風。辛みの肝となる花山椒は、ミルで挽き香りを立たせ、八角も加えて複雑味を出している


新宿御苑の本店で愛される「坦々麺」を荒木町でも再現。

スープは、鶏ガラや野菜、陳皮を6時間煮込んで出汁を取り、ラー油や花山椒などで辛さをプラス。


パンチあるスープに、もちもちした玉子麺が絡む!


「ピーナッツペーストを加えないスープなので、さっぱり食べられると評判です。肉みそをときながら味変して楽しんでください」と店主。

甘みのあるストレートな玉子麺がキレのあるスープと濃厚な肉みそと絡み合い三位一体の美味さ。

極上の旨みを楽しめる一杯だ。




■店舗概要
店名:OKUDO 東京 荒木町店
住所:新宿区荒木町10-14 伍番館ビル 3A
TEL:03-3353-1717
営業時間:【月〜金】ランチ 11:30〜(L.O.14:00)
          ディナー 17:30〜(L.O.21:00)
     【土】17:30〜(L.O.21:00)
定休日:日曜、祝日
席数:カウンター6席、テーブル14席



4.食材ごとの絶妙な火入れに職人技が光る
『天ぷら 尚半』の「上天ぷら御膳」



「上天ぷら御膳」3,500円。揚げ油は太白ごま油生搾り7に対して、綿実油3の割合。最後に焙煎胡麻油で香り付け。赤茄子、万願寺唐辛子、にんじん、とうもろこし、鮎、キス、海老、穴子(内容は季節により変動)


「お客様と会話しながらご提供できる、カウンター料理の店にしたくて天ぷら店を開きました」と話すのは、店主の岡村尚和さん。

『天ぷら 尚半』ではランチから一品一品、揚げたてが楽しめる「上天ぷら御膳」が人気。


野菜はふわサク、魚はパリッと!圧倒的な技術に脱帽


季節によって変わる天ぷらは全9品。

中でも人気なのが、厚みのあるにんじん。水分とともに甘みがはじける初めての食感が味わえる。

揚げ時間を調整し、野菜はふわサク、魚介はぱりっと仕上げる職人技が見事!




■店舗概要
店名:天ぷら 尚半
住所:新宿区左門町12-1
TEL:03-6384-1490
営業時間:ランチ 11:30〜(L.O.14:30)
     ディナー 17:00〜(L.O.20:30)
定休日:日曜、不定期で水曜
席数:カウンター8席



5.150gの肉肉しいパティが食べ応え満点◎
『BURG HOLIC』の「フレッシュサルサバーガー」



「フレッシュサルサバーガー」1,510円。ソースにはトマト、玉ねぎ、レタス、パクチーがイン。作りたては色合いもきれいで味わいも格別。付け合せは、「フレンチフライコンボ」(380円)が人気


店の看板メニューであるハンバーガーの肉は、US産のブラックアンガス牛の肩ロースを使用。

粗挽きにして凸凹感を出したパティを380度の超高温オーブンで一気に焼くのがポイント。これによって焦げ感のある肉肉しいパティが完成。


フレッシュサルサソースは、爽やかなパクチーが隠し味!


「フレッシュサルサバーガー」はオーダーを受けてからトマトや玉ねぎの野菜たっぷりのサルサソースを作るので味わいがフレッシュ!

ごつごつした粗めのパティを爽快にさっぱりと味わえる。




■店舗概要
店名:BURG HOLIC
住所:新宿区四谷3ー3 エスパスコンセールビル 2F
TEL:03-6709-9811
営業時間:【水〜金】11:00〜15:00
     【土・日・祝】11:00〜(L.O.21:00)
定休日:月曜、火曜
席数:テーブル72席



6.食欲を刺激するスパイシーな香りに高揚!
『スパイス&スマイル』の「チキン野菜」



「チキン野菜」1,350円。スープカレーは、辛さ8段階、スープ4種類、ライス3サイズから選べる。「組み合わせは無限大。いろいろなチョイスを楽しんでみてください」と店主の黒川さん


具だくさんのスープカレーが自慢の『スパイス&スマイル』。


辛い薬膳スープは、10種のスパイスが生み出す旨みが鍵!


定番の「チキン野菜」は、鶏ガラスープを煮込んで10種類以上のスパイスを使ったスープカレーだ。

具には骨付きチキンと8〜12種類の野菜がごろごろと入っており、食べ応え満点。

骨付きチキンは、スプーンでほぐせるほどほろほろ。スープは4種から選ぶことができ、今回はトマトをチョイス。

酸味の中に深みと奥行きのある薬膳カレースープは、体中に染みわたる味わいだった。




■店舗概要
店名:スパイス&スマイル
住所:新宿区荒木町20-17 ARKビル 1F
TEL:03-6384-1444
営業時間:ランチ 11:30〜(L.O.14:00)
     ディナー 18:00〜(L.O.21:45)
定休日:日曜、月曜
席数:カウンター7席、テーブル11席


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