6月28日の静岡県議会6月定例会では、2021年7月に静岡県熱海市で起きた土石流災害の行政対応に関する県の再検証の方法について、質問が相次ぎました。

<自民改革会議 勝俣昇議員>

「なぜ、この違法盛り土を止められなかったのか。二度とこのような災害を起こしてはならないという戒めをこめて再検証を提言しました。どのような考えのもと、どのような検証方法、検証体制で、いつまでに行うのかお答えください」

熱海土石流災害の行政対応をめぐっては、県議会の特別委員会が県に検証のやり直しを求めていました。要望に応じてこなかった川勝知事ですが、6月定例会初日の23日に再検証を表明しました。

<静岡県 川勝平太知事>

「内部の検証組織を設置し、徹底した内部検証を行う。本年9月定例会を目途に検証結果を県議会に報告したい」

川勝知事はこのように答弁した上で「検証後に第三者の視点が必要となれば、外部有識者の参加も検討する」と明かしました。

<自民改革会議 勝俣昇議員>

「公平、中立性、これを保つのか。県の内部で行われるので、この点が疑問」

この指摘に対して、県の担当者は「再検証の報告にあわせて、検証作業の際に確認した公文書や会議の議事録を公表する」と答えました。