6月27日の「おはよう寺ちゃん」(文化放送)では、火曜コメンテーターで上武大学教授の田中秀臣氏と番組パーソナリティーの寺島尚正アナウンサーが、プリゴジン氏の音声メッセージについて意見を交わした。

プリゴジン氏が言うことは信頼性が乏しい!

ロシア国内でプーチン政権に対する反乱を起こした後、部隊を撤収させた露民間軍事会社「ワグネル」創設者のエフゲニー・プリゴジン氏が6月26日、SNS上で約11分間の音声メッセージを公開。

ロイター通信によると、「政権転覆のために進軍したのではない」と述べ、プーチン政権の崩壊を狙ったものではないと強調し反乱を正当化した。

「これは田中さん、いかがでしょうか?」(寺島アナ)

「実態がよく分かんないですよね? 以前からプリゴジン氏が言うことは信頼性が乏しいと思っていて、今回のことも“プーチン政権を転覆させてウクライナ戦争終結のきっかけになるのでは……”と言ってる人もいましたけど、プリゴジン氏が関わるものは冷静に見た方が良いと思います」(田中氏)

田中氏は、プリゴジン氏に対する向き合い方を提案。

「単純なクーデターとかプリゴジンの乱だとか断定せずに時間を置いた方がいいと思っていたら、あまりにも早く1日くらいで冷静に見る機会が訪れましたよね? 色んな解釈が可能で、本当はクーデターを目指していたけど計画性がなくて交換条件を飲んだのか。最初から条件闘争でウクライナ戦争から手を引きたかったので、兵士たちを置きざりにして自分は離脱したとか? 色んな解釈が可能になっていて、ウクライナ戦争に大きな転機をもたらさなくて、あんまりプリコジン氏の発言や隠された動機とかにいっちゃうと、どんどん陰謀論みたいになって信頼性が乏しい話にいっちゃうかな」(田中氏)