料理のプロがどんな調味料を使っているか気になりませんか。今回は、料理研究家として数多くのものに触れてきた藤井恵さん(56歳)に、ご自宅で愛用している調味料を教えてもらいました。暮らしにひとつ取り入れてみると、今よりきっとお料理時間が楽しくなるはずです。

料理家こだわりの調味料。味つけはシンプルでもおいしく仕上がる

年齢を重ねて、「レシピがよりシンプルに変わってきた」と言う藤井さん。「とくに調味料は数も量も減りました。風味のいいものを使うと、減塩しても無理なくおいしくつくれます」。

●飯尾醸造の富士酢プレミアム

上品な香りと味わい。酸味も穏やか!

原料にこだわり、昔ながらの静置(せいち)発酵と長期熟成でつくり上げた、濃厚なうま味のあるお酢。「ツンとした酸味やカドがないので、塩や砂糖を控めにしてもバランスのいい味になります」(藤井さん以下同)

・360mL ¥1296

●ラプランテーション農園のカンポットペッパー燻製黒胡椒(粒・スモーク)

最高級の香りが楽しめるカンボジア産ペッパー

コショウの世界的な産地、カンボジアのカンポット地域で限定栽培されたブラックペッパー。「4種類あるうち、わが家で使っているものはとても華やかな香り。ひきたてはフワァ〜ッと香りが広がり、味を引き締めてくれます」

・50g ¥1901

●ナックのゲランドの塩 生産者組合 ル ゲランデ セル ファン(細粒塩)

まろやかなうま味で和洋中の味つけに万能

フランスで1000年続く古式伝統製法でつくられた100%天日海塩。「下味から味つけまで25年使い続けています。塩辛くはなく、まろやかで味わい深いので、どんな使い方にも合います」

・500g ¥745

一生使いたいと惚れている作家もの3つ

旅先などで出合った作品は、日常でどんどん活用するという藤井さん。使って変わりゆく風合いも楽しんでいるそう。

●日本酒のお燗はユニークな片口鍋で

島るり子さんの片口土鍋は、長野で出合ったもの。「こういう形で、直火にかけられる耐熱陶器っておもろしいなと思って。日本酒のお燗かんやおでんの串を温めたり、使い方を考えるのも楽しいんです」

●大ぶりのカゴはさまざまな用途に活用

桐山浩実さんの竹カゴ(上)は、木製のカトラリーを乾かすときに。

武田優希さんの竹カゴ(上)はお茶道具入れに。「50年もつといわれているので、娘に残せたらと思っています」

※この特集で紹介したアイテムは、撮影時(2023年1月末)に各店舗で販売されていたアイテムです。本誌発売時には、仕入れ状況によって同じアイテムがない場合や、すでに販売終了していたり、価格が変更になる可能性もありますので、ご了承ください。価格は一部編集部調べです。

 

『これからの暮らし by ESSE vol.04』では今回紹介した以外に、50代〜70代の暮らし達人が「買ってよかったもの、ずっと大切にしたいもの」や、老後のお金の不安まるごと解決、飛田和緒さんとめぐる「大人の湘南・鎌倉」、坂東眞理子さんの人生お悩み相談、糖質オフ2品献立、自律神経整え習慣など50代以上の暮らしに沿った情報が満載。