美味しそうな巻きずし…ん?これ「ポテサラ」だ!甘酢ちょい足し味が無限にイケる♪【農家レストラン直伝】

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大人も子どもも大好きなポテサラ!今回は広島県竹原市のじゃがいも農家で「農家レストラン西野」のオーナー・西野弘美さんに、とってもユニークなポテサラのアレンジレシピを教わりました。その料理とは、「ポテサラ巻きずし」。その名の通り、ポテサラを巻きずしのように、のりでクルクル巻いちゃいます(笑)。行楽やホームパーティーで出しても喜ばれそう♪さっそく作ってみますか!

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手が止まらない♪「ポテサラ巻きずし」の作り方



まるで巻きずしのように、ポテトサラダをのりで巻いた「ポテサラ巻きずし」。

「具は、旬の野菜やハム、魚肉ソーセージ、茹で卵など、家にあるものでOKですよ」(西野さん)

今回はきゅうりを使っていますが、茹でたほうれん草などを入れるのもオススメだとか。

「ポイントは、ポテサラに甘酢を入れること。味がまろやかに仕上がりますよ。また、ポテサラは十分冷めてから、のりで巻くようにしてくださいね」(西野さん)

了解です!じゃ、作っていきましょ~♪



材料(4本分)
じゃがいも(大)…4個
きゅうり…1本
にんじん(小)…1本
魚肉ソーセージ…1本
焼きのり(巻きずし用)…4枚

[A]
酢…大さじ2
砂糖…大さじ1

マヨネーズ…大さじ5
めんつゆ・みりん…各適量

1.じゃがいもは皮を剥いて適当な大きさに切り、竹串がすっと通るくらいまで茹でます。



※この工程は、レンチンでもOK!じゃがいも1個(約150g)につき、600Wで3~5分加熱してください。じゃがいもの大きさや電子レンジの種類によって加熱時間が異なりますので、様子をみてくださいね。

2.1を形がなくなるまで潰します。混ぜ合わせた [A] とマヨネーズを加え混ぜ、ポテトサラダを作り、よく冷まします。



3.きゅうり、にんじん、魚肉ソーセージを棒状に切ります。にんじんはめんつゆとみりんを合わせた汁で煮ます。

きゅうりと魚肉ソーセージは縦4等分に切りました。





にんじんは縦8等分に切り、3倍濃縮のめんつゆを5倍量の水で薄め、みりんを少し加えた汁で約5分煮ました。



4.巻きすの上に焼きのりを置き、2のポテトサラダの1/4量を、3~5mmの厚さになるようにスプーンなどで広げます。

わたしは巻きすを持っていなかったので、ラップで代用しました。



5.4の中央に3のにんじん2切れ、きゅうり1切れ、魚肉ソーセージ1切れを置き、ラップを使って巻いていきます。







同じように、のり巻きを4本作ります。

6.巻き終えたらラップを外し、3cm幅に切って完成!



食べてみると…うん、おいしい!ポテサラとのりが合いますね~!

にんじんも、めんつゆとみりんの味が染み込んで、いい味出してます!
きゅうりの歯ざわりや魚肉ソーセージの塩味も絶妙~。

一口で食べられるので、次から次へと手が出て、何個も食べてしまいました♪

のりで巻くのにちょっと手間はかかりましたが、見栄えするので、ホームパーティーなんかによさそう。
子どものお弁当に入れても喜びそうだと思いました!

みなさんもぜひ作ってみてください!

農家のお嫁さんが「農家レストラン」のオーナーに

広島県竹原市にある「農家レストラン 西野」のオーナーを務める西野弘美さん。
地域の農業を盛り上げたいと、じゃがいも栽培からレストラン経営まで、精力的にこなしています。
でも実は、農家である西野家に嫁いで来る前は、農業とは無縁だったそう。

「結婚する時も、農業はしなくていいという話だったんです。だから当時は、これほど農業に深く関わることになるとは、想像していませんでしたね」(西野さん)



そんな西野さんが、農業に携わることになったきっかけは、その大変さを目の当たりにしたことでした。

「竹原市の吉名町は、かつては日本一の生産量と価格を誇るじゃがいもの名産地でした。この辺りでは植え付けから収穫まで、手作業なんです。収穫する時は畑にひざをついて、一つ一つじゃがいもを拾って。重いコンテナを、高齢の両親が運んでいる…そんな姿を目の前で見ていたら、手伝わないわけにはいきませんでした」(西野さん)



さらに西野さんは、地域のじゃがいも農家が直面する厳しい現実を知りました。

「一生懸命じゃがいもを育てても、価格の面では輸入品に負けてしまう。生産者も高齢化し、生産量が減る中で、何かできることはないかと考えた時、頭に浮かんだのが農家レストランでした。農家が作ったおいしいじゃがいもを食べてもらう場を作ること。それが、農業を元気にするために、自分にできる一番の方法だと思ったんです」(西野さん)

その頃は、食品偽装など、食の安全が問題となっていた時代。西野さんは、生産から調理まで誰が作ったかわかる、本当の意味で”顔の見える”レストランを目指したいと考えました。

「当時は農家レストランなんてほとんどなかったので、周りからは猛反対されました。経営コンサルタントの先生にも、事業として成り立たないと言われて。だけど、誰だって、安心して食べられるものを食べたいと思うのは当然ですよね。だから、お客さんはきっと来てくれるはずだと信じていました」(西野さん)

そして嫁いできてから5年後の2007年、「農家レストラン 西野」はオープンしました。



レストランの目玉は、料理上手なベテラン主婦たちが作る、じゃがいも料理を中心とした田舎料理のバイキング。
テレビなどのメディアにもたびたび取り上げられ、客足は順調に伸びていきました。そして、今や地域を代表するグルメスポットに成長したのです。

「これまでやってこられたのも、お店を支えてくださった農家の方、そして足を運んでくださるお客さんのおかげです。だからこそ、これからも、農家にもお客さんにも、両方に喜ばれるお店でありたいですね」(西野さん)

「農家レストラン 西野」は、生産者と消費者をつなぐ、架け橋のような場所でもあるんですね。わたしが暮らす町にも、こんなステキなお店があったらな~。

みなさんも、機会があれば訪れてみてはいかがですか?

農家レストラン 西野

地元の料理上手な女性たちが作る家庭料理を、バイキングで味わえる。使う食材は、地元産の米や、有機肥料で育てた旬の自家産野菜、瀬戸内海でとれる天然物の海の幸。食材の生産から調理まで、100パーセント手作りの「顔の見えるレストラン」として、地元客や観光客に愛されている。

営業日:土曜日、日曜日(平日は団体客を対象にランチメニューの予約のみ受け付け)
営業時間:11:00~14:00
住所:〒725-0013 広島県竹原市吉名町2474
電話:0846-28-0284
ホームページ:https://www.nouka2474.com/