マクドナルドの「ハンバーガー」は1個170円 | 食楽web

 皆さんは、マクドナルドのハンバーガーは何が好きですか? 筆者は以前、ダブルチーズバーガー(ダブチ)が大好きだったのですが、最近はエッグチーズバーガー(エグチ)に転身しました。理由は、なんともセコい話ですが、ズバリ値段です。ダブチは単品で400円、エグチは240円。この値上がりラッシュのご時世で、この差は無視できません。

値上がりが続くマクドナルドのメニュー(食楽web)

 とはいえ、エグチは決して安いだけが取り柄ではありません。ハンバーガーに目玉焼きとチーズを入れただけなのに、しっかり食べごたえがあって卵のおかげで栄養バランスがよくなって、しかも美味しいのがイイ。そこでふと思ったのは、マックで一番安いハンバーガー(170円)に、自分で目玉焼きとチーズを入れればエグチが自作できそうだな、ということでした。セコい話ですが…。

もっと言えば、冷蔵庫に常備してある食材をハンバーガーに入れたら、栄養価もアップするし、意外と美味しいゴージャスなハンバーガーができるんじゃないか? と閃きました。

 例えば我が家の冷蔵庫には、ご飯のお伴に納豆やキムチがあり、夏はそうめんやざるそば用に大葉やミョウガ、山芋なども常備しています。ハンバーガーといえば、アボカドやトマト、ベーコンなどが定番トッピングですが、そのためにわざわざ食材を買い足すのは栄養価・節約、どちらの観点からも本末転倒なので、あくまで家に常備してある和の食材を組み合わせて挟んでみることに。

キムチ、山芋、ちくわ、みょうが、新生姜、大根おろし、大葉、納豆、瓶詰めの高菜ちりめんや海苔の佃煮「ごはんですよ」

 そしたら、意外や意外、かなり美味しい&栄養満点の和風バーガーの組み合わせができたので、ご紹介したいと思います。

冷蔵庫に入っている和の食材を挟んでみた!

「納豆キムチバーガー」(右)と「山芋ちくわバーガー」(左)

 今回、筆者が作ったのは2種類。「納豆キムチバーガー」と、「山芋ちくわバーガー」です。

 まずは「納豆キムチバーガー」から紹介しましょう。マックのハンバーガーの上のバンズを開け、パティの上にキムチ、さらにその上に納豆(タレと辛子を混ぜたもの)を載せます。

ハンバーガーを開いて、キムチ、納豆の順にのせます

 さらに、納豆の上にミョウガと大根おろしを重ね、最後に大葉を刻んだものを載せて完成です。

 キムチと納豆というクセが強い食材が2つも入っているので、パンには合わないかな、とも思いましたが、これがちょっとびっくりするくらい美味しい! ミョウガ・大葉といった香りのある食材と大根おろしが全体をバランスよくまとめてくれており、パティにもよく馴染むんです。

完成した「納豆キムチバーガー」

 しかもこの納豆キムチバーガー、発酵食品が2つも入っているので、栄養価も大幅にアップ。これは正直言って、かなり優秀な和風バーガーだと思います。

 続いて作ったのは、「山芋ちくわバーガー」です。

パティに大葉を敷いて、その上に山芋、ミョウガを載せました

 先程と同様、ハンバーガーのバンズを開き、パティの上に大葉をオン。その上にスライスした山芋を載せ、さらにちくわ、岩下の新生姜、そしてチューブわさびを少々たらして出来上がり。

夏にぴったりな「山芋ちくわバーガー」

 食べてみると、これは実にあっさり、爽やかなバーガーになりました。シャキシャキした山芋とちくわのムッチリした食感も絶妙。そこに大葉と新生姜のスッキリした風味がプラスされ、まさに夏にぴったりの爽やかハンバーガーといった感じです。

 ちなみに、山芋はその栄養の高さから通称「山のうなぎ」と呼ばれるほどの逸材。疲労回復、滋養強壮の効果が期待できるし、ちくわはアスリートたちにも注目される高タンパク質食材。つまり、ただのハンバーガーに比べ、栄養価に優れた高機能ハンバーガーに進化したわけです。

 というわけで、家にあったものをちょい足ししただけで、美味しいだけでなく、栄養価が高いハンバーガーが完成。そして、意外にもキムチや納豆、山芋など、ごはんに合う食材でもハンバーガーに合うということもわかりました。

 そして何より、いろいろ挟んで食べるのは、まるで手巻き寿司のようで非常に楽しいです。ぜひ、家族みんなで試してみてください。

(撮影・文◎土原亜子)