UFO(未確認飛行物体)に関するNASAのブリーフィングにおいて、UAP(未確認異常現象)分析事務所の新所長であるショーン・カークパトリック博士が、米軍関係者は世界中で自由自在に飛行する「謎の金属球」を確認していることを明らかにしました。

US military has been observing ‘metallic orbs’ making extraordinary ‘maneuvers’ | The Hill

https://thehill.com/opinion/national-security/4030026-us-military-has-been-observing-metallic-orbs-making-extraordinary-maneuvers/



ブリーフィングの映像は以下で、金属球についての言及は33分25秒あたりから。

NASA holds first public meeting on UFO study | full video - YouTube

登壇したカークパトリック博士。



演題は「The US Department of Defence & the UAP Mission(アメリカ国防総省とUAPミッション)」。



どういったUAPが報告されているかというデータをまとめたレポート。形状は円形や不定形、大きさは1〜4mほどで、白色・銀色・半透明のものが多いとのこと。報告場所はアメリカ西海岸、アメリカ東海岸、中東、日本や朝鮮半島の周辺が多いようです。



実際にそのUAPを捉えたという映像も公開されていて、金属製の球状のものが画面上の方から下へ飛んでいく様子がわかります。カークパトリック博士によれば大きさは直径3フィート(約0.9m)から13フィート(約4m)ほど。熱排出が検出できないにもかかわらず、静止状態から音速の2倍までさまざまな速度で飛行可能だとのこと。



また、3つの光球が間隔を保ったまま左右に動いている映像もあります。背景となっている星空が動いていないことから、カメラを動かしているのではなく光球が動いていることがわかります。



この光球は、主要空港の航路上にいた可能性が高いとのこと。



ソーシャルニュースサイトのHacker Newsでは、軍関係者らしいrunjake氏がこの報告で用いられている「観測」という用語について、「複数のスペクトル、複数の航空機で何かを観測した」ことを意味するものだと説明しています。

When military aviation says it "observed" something, you can safely assume it me... | Hacker News

https://news.ycombinator.com/item?id=36170862



runjake氏によれば、軍人は観測・識別の訓練を受けていて、可視光や単一スペクトルの異常であれば無視するとのこと。一方で、巨大風船のように「奇妙だが衝撃的ではない空中現象」を目の当たりにすることも多く、科学的に厳密な調査が必要だとコメント。その上で、「確かに奇妙なことが起きているけれど、ニュース媒体はクリック数を稼ぐためになにかでっち上げようとしている印象を受けます」と述べました。

今のところ、このUAPがなんであるかはまったく不明。ニュースサイトのThe Hillは「NASAの深い科学的専門知識を活用することで、世界中で確認されている『金属球』の謎について満足いく解決を迎えることを願っています」と述べています。