FXに“向いていない”のはどんな人?

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「少額から始められる」「ほぼ24時間取引」といった特徴がある「FX」。興味を持っている人、やってみたいと考えている人もいると思いますが、FXに「向いていない」のはどんな人といえるのでしょうか。ビズヒッツ(三重県鈴鹿市)が運営するメディア「お金の使い方調査隊」が、FXに関する調査を実施。「FXに向いていない人」をランキング形式で発表しました。

「私には向いていなかった」体験談も

 調査は2023年3月、FXをした経験がある人を対象に、インターネットリサーチで実施。計379人(男性272人、女性107人)から有効回答を得たものです。なお、回答者の年代は、10代0.5%、20代16.4%、30代36.7%、40代、30.3%、50代13.7%、60代以上2.4%となっています。

 3位は「資金に余裕がない」(14.2%)です。FXは少額から始められるのが特徴の一つですが、だからといって生活費や、使い道が決まっている貯金を削ってまでトレードすると、取引の結果が気になって仕事に集中できなかったり、不安でたまらなかったりすることもあると思われます。そのため、「損をしたら生活が危うい人(23歳男性)」「少額から始められるとはいえ、やはり元手数万円程度では稼げないので、資金が準備できない人はやめた方がいいと思います(55歳女性)」といった声や、「資金がたっぷりあったわけではなく、常にハラハラして運用していたため、私には向いていなかった(43歳女性)」という体験談が寄せられました。

 2位には「一獲千金狙いのギャンブラータイプ」(16.9%)がランクイン。「一獲千金を狙ったりするなど、ギャンブル気質の人(30歳女性)」「リスクもあることを認識していないとお金がなくなる危険もあるので、ギャンブルが好きな人にはお勧めしないです(40歳男性)」「ギャンブル的な注文をする方は大損する可能性があると思います(61歳男性)」といったリアルなアドバイスが。少額資金で大もうけしたいという気持ちで取引に参加する人は向いていない、と考える人が多いことがうかがえます。

 そして、圧倒的1位となったのは「感情的で判断基準がブレる」(49.3%)でした。「損失や利益で感情が左右される人(26歳男性)」「少しのマイナスでも、焦って決済してしまう人(34歳女性)」「自分の決めたトレードルールを守れない人。予想が外れたとき、自分にとって都合のいいように判断して損切りを遅らせる人だと思います(43歳男性)」といった声が寄せられました。「決めておいたルールに従えない」「感情的に売買してしまう」「せっかちで感情的」な人には向いていないと考える人が多数のようです。

 調査結果を受けて、同社は「FXは少額からトレード可能で24時間取引ができるため、魅力的な投資です。ただし一瞬で数万円単位の損が出ることもあるため、『感情的になる人』や『資産に余裕がない人』には向いていません」「手持ち資金以上に損するリスクもあるため、仕組みやリスクについてきちんと勉強してから始められる人に向いています」とコメントを寄せています。