外出していると、スマートフォンを充電するチャンスがないまま半日ぐらい過ごすこともあります。果たしてXperia 1 Vはバッテリー駆動でどれだけ動くのか、そして負荷がかかったときにどれぐらい発熱しているのか、実際に測定してみました。

Xperia 1 V | Xperia公式サイト

https://xperia.sony.jp/xperia/xperia1m5/

端末の外観については以下の記事でまとめています。

前機種比約1.7倍のイメージセンサー搭載で圧倒的描写力を身につけた「Xperia 1 V」外観レビュー - GIGAZINE



また、写真撮影・動画撮影については以下の記事でまとめています。

「フルサイズセンサー搭載デジカメ並みの撮影が可能」というXperia 1 Vでいろいろ撮影してみた - GIGAZINE



まずはバッテリーの持ちについて。今回の端末はテスト機でSIMカードの利用がNGとのことだったので、屋内のWi-Fiに接続した状態で、YouTubeの再生リストを延々と視聴してみることにしました。視聴時の画面輝度は最大、音量は中程度でした。

30分ごとにバッテリー残量を確認して作成したグラフが以下。縦軸がバッテリー残量、横軸が経過時間を分で示したもの。ざっくりいって、最初は「1時間に10%減らないぐらい」のペースだったのですが、3時間経過時点で残量が70%に。ここ以降は、1時間に10%を少し上回るペースで減少し、6時間経過時点の残量は34%。8時間30分経過時点で残り7%となり、8時間50分経過時点で残り1%。あと10分で9時間だったのですが、残念ながら到達することなくバッテリーが尽きて画面暗転となりました。



このほか、撮影に持ち出したときにはSIMカード利用ができないため通信なし状態での持ち運びとなったため、バッテリー消費要因が写真撮影か短時間の動画撮影のみだったこともあってか、朝から晩まで充電0回でも余裕でした。動画撮影は長時間行うとさすがにバッテリー消費が大きくなります。

なお、最大30W出力でUSB PD対応の急速充電器「Anker 511 Charger(Nano 3, 30W)」を用いて充電した結果は以下のような感じ。縦軸がバッテリー残量、横軸が経過時間で、プロット間隔は5分です。最初の10分で19%まで充電し、そこから少しペースが落ちて40分経過時点で43%まで回復。1時間後には78%まで回復し、最終的に1時間40分(100分)で100%まで回復しました。割合でいえば「1分で1%回復する」なのですが、実際には初動が大きいため、「夜に充電するのを忘れていて、朝出かけるまでの間しか充電できない」という場合でも、最低限の回復量は得られるはずです。



発熱については「4K動画を撮影していると温度上昇警告が出て、録画を中断せざるを得なくなる」という問題が発生するモデルが存在するため、4K動画を撮影したときにどうなるか計測してみました。撮影環境は室温25度の屋内です。

結果、撮影開始から20分経過時点で40度オーバー。



その後もずっと撮影しながら時折温度をチェックしたのですが、最高温度は45度ほどで、それ以上に上がりすぎることはありませんでした。なお、60分間の撮影でも特に問題は発生しなかったため、手動で録画を停止しました。