三菱UFJが冴えない、日銀植田総裁「拙速な引き締めはマイナス」と伝わる◇

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 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306.T>が冴えない。この日、日銀の植田和男総裁に対する報道各社による共同インタビューの内容が伝わった。長短金利操作(イールドカーブ・コントロール、YCC)に関し、効果と副作用をにらみ、そのバランスに変化があればYCCの修正はあり得る、などと発言。一方、物価目標を巡っては、持続的・安定的な2%の達成には届いていないとの認識を示した。拙速な金融引き締めがもたらすマイナスの影響についても言及するなど、現時点では緩和策の維持が妥当との考えを示した。銀行株に対しては、YCC修正に伴う金利上昇と利ザヤ改善を見込んで買い上がる姿勢は限定的となっている。

 三井住友フィナンシャルグループ<8316.T>や、りそなホールディングス<8308.T>も軟調。みずほフィナンシャルグループ<8411.T>は朝高後、伸び悩んだ。各メディアの報道によると、植田総裁は、政策変更は持続的・安定的な物価2%の達成が見込めるかどうかで判断するとし、賃金そのものを目標としているわけではないと述べたという。

 (注)タイトル末尾の「◇」は本文中に複数の銘柄を含む記事を表しています。

出所:MINKABU PRESS