米外為市場サマリー:一時140円20銭台と約半年ぶりの水準まで上昇

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 25日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=140円06銭前後と前日に比べ60銭弱のドル高・円安。ユーロは1ユーロ=150円20銭前後と同30銭弱のユーロ高・円安だった。
 
 この日に米労働省が発表した前週分の新規失業保険申請件数が22万9000件と市場予想(24万5000件程度)を下回り米労働市場の底堅さが示されたほか、米商務省が発表した1~3月期実質国内総生産(GDP)改定値が年率換算で前期比1.3%増と速報値の1.1%増から上方修正されたことを受け、市場では米連邦準備理事会(FRB)による金融引き締めの長期化観測が一段と強まった。金融緩和策を続ける日銀との方向性の違いが意識されるなか、米長期金利の上昇で日米金利差の拡大を見込んだドル買い・円売りが流入し、ドル円相場は一時140円23銭と昨年11月下旬以来およそ半年ぶりの水準をつけた。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0725ドル前後と前日に比べて0.0020ドル強のユーロ安・ドル高だった。



出所:MINKABU PRESS