25日の米株式市場で、NYダウは前日比35.27ドル安の3万2764.65ドルと続落した。

 前日引け後に発表されたエヌビディア<NVDA>の第1四半期決算が想定を大きく上回り、第2四半期の売り上げガイダンスも予想を上回ったことから、半導体やハイテク関連銘柄は概ね買い先行でスタート。一方で債務上限問題に関する先行き警戒感は継続しており、それ以外の生活必需品やヘルスケアなどのディフェンシブやエネルギーなど幅広い銘柄は軟調なものが多く、NYダウは続落してスタートした。その後も、NYダウは下落基調で下げ幅は一時200ドルを超える場面があったが、午後にバイデン大統領が歳出の2年凍結を提示すると述べたことが伝えられると、合意への期待から下げ幅を縮小したが、その後は伸び悩んで取引を終えた。TSMC<TSM>、サービスナウ<NOW>、アリスタ・ネットワークス<ANET>が買われ、オラクル<ORCL>、ビザ<V>、マスターカード<MA>も堅調。決算を好感したラルフ・ローレン<RL>も高い。半面、業績見通しを下方修正したスノーフレイク<SNOW>は急落し、ザイレム<XYL>、AT&T<T>、ホーム・デポ<HD>、エクソン・モービル<XOM>も下落した。

 一方、ナスダック総合指数は反発し、前日比213.932ポイント高の1万2698.094で引けた。エヌビディアの急伸を受けて、マイクロソフト<MSFT>、アドバンスト・マイクロ・デバイシズ<AMD>、ブロードコム<AVGO>が大幅高し、アマゾンを通じてワイヤレスプラン販売検討が報じられたDISHネットワーク<DISH>も上昇した。半面、業績見通しを下方修正したダラー・ツリー<DLTR>は急落。アマゾン・ドット・コム<AMZN>、ネットフリックス<NFLX>、インテル<INTC>も安い。

出所:MINKABU PRESS