パスタでごはんを食べるってどういうこと？福岡のソウルフード「ビーフバター焼き」を食べてみた！

2023年5月21日 10時51分

食堂web

●福岡にはソウルフードがたくさん。その中で、約55年にも渡り福岡県民に親しまれている「ビーフバター焼き」のおいしさを再確認するため調査してきた。

　1968年に「レストラン風月西鉄名店街店」で生まれたオリジナルメニュー「ビーフバター焼き」。お肉とパスタとご飯を同時に食べることができるボリューミーな鉄板メニューです。店名や形態を変えながらもずっと受け継がれている伝統の味が大好きな人、福岡県内にはたくさんいるのではないでしょうか？

　生まれた時からずっと福岡に住み、現在40代の筆者は小学生の頃に「ビーフバター焼き」を初めて食べました。見た目のインパクトやおいしさにはしゃいだのを覚えています。

　そんな”福岡県民の懐かしの味”が今でも変わっていないのか、久しぶりに食べに行って確かめてきました！

「ビーフバター焼き」の旨さの秘密はバーベキューソースにあった

［食楽web］

　福岡の主な移動手段として有名な「西鉄」。今回訪れる『グルメ風月』は天神に位置する「西鉄福岡（天神）駅」の北口改札外コンコース2階にあるので、とても利便性が良く地元民も観光客の方も訪れやすい場所です。

　お昼の時間帯は混み合うことが多いため、開店時間11:00より15分ほど早く到着。1番乗りで入店することができました。

『グルメ風月』の代名詞「ビーフバター焼き」は単品もありますが、セットを選ぶ人がほとんど。ライスかパンか悩んだ時はまずライスをお勧めします。その理由は後ほど。

　メガ盛り復活！の文字が思わず目に飛び込んできますが、この日はスタンダードに「ビーフバター焼き」のMセットを頼むことにしました。

　最初に運ばれてきたのは、セットのスープとバーベキューソースが入った容器でした。程なくして料理が目の前に。しかしこれは完成ではありません。店員さんから「ソースをかけるから、卓上の紙ナプキンでお洋服を守ってくださいね」とのアドバイスが。汚れないように配慮してくれるのもありがたいですね。

　アツアツの鉄板皿に盛られた大量のパスタと、おいしそうなビーフソテー。さぁ、緊張の一瞬、「ジュー！」。バーベキューソースが鉄板にふれ、素敵な音を奏でます。

「ビーフバター焼き」Mセット 1180円（税込）

　店員さんがソースをかけてくださって完成です。写真を撮っている間も、ソースや麺が鉄板に熱されることでいい香りが漂い続けています。そのうち、他のお客さんの音と香りも店中に広がり、幸せな空間が出来上がりました。

　それではいざ、実食。

　一口噛むと、バターのコクとお肉の上質な脂の旨味が溢れ出します。ソースに使われているシャキッとした食感の香味野菜と、同時にやってくる酸味が面白い。この一口でライスをたくさん頬張ってしまいました。

　バーベキューソースと言っても、甘い・辛い・酸っぱい・スパイシー・フルーティー味など色々とありますよね。『グルメ風月』は、お醤油ベースの和風バーベキューソース。荒めに切ってある香味野菜がいいアクセントになり、お酢やレモンの酸味が効いているので、お肉やバターのこってり感とさっぱり感が同時に楽しめますよ。