【調理の裏ワザ】「たけのこの天ぷら」は揚げる前に“煮る“!?衣サクサク春味ジュワ~【農家レストラン発】

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春こそおいしいたけのこ!天ぷらにしても、煮物にしても格別ですよね~。今回は、広島県竹原市で「農家レストラン 西野」を営む西野弘美さんに、たけのこの天ぷらの味わいを数段レベルアップさせる裏ワザを教わりました!なんでも、揚げる前に”煮る”…とか!つまり、天ぷらと煮物のハイブリッドってことですか?気になりすぎるので、さっそくキッチンへゴ~♪

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だしシミシミ♪「たけのこの天ぷら」の作り方

「たけのこは、天ぷらにするとき、揚げる前に特製のだしでじっくり煮ることで、旨味たっぷりに仕上がるんですよ!」(西野さん)

え、そんな天ぷら初めて…。でも確かに最初に煮込めば、天つゆにつけなくても旨味たっぷりでおいしそう♡

さっそく作っていきましょう!

まずは、特製だし汁を作ります

※和風だしの素(顆粒)などを使って、だし汁を作る場合は、この項目はスキップOKです。



材料
かつお節…20g
煮干し…20g
昆布…10g
酒…90ml
みりん…90ml
だししょうゆ…135ml

※今回、だししょうゆは「減塩タイプ」を使いました。

作り方
1.煮干しは内臓と頭を取り、昆布は濡らして絞ったキッチンペーパーなどで表面を軽くふきます。鍋に水(分量外・2L)を入れ、煮干しと昆布を加えて30分以上おきます。



2.1の鍋を弱火にかけ、沸騰する直前に昆布を取り出し、5分程度アクをすくいながら煮ます。



3.火を止めてかつお節を加え、再び沸騰したら火を止めます。



4.3のかつお節が鍋の底に沈んだらざるで濾し、酒、みりん、だししょうゆを加えて完成!



次は特製だし汁で煮込み、天ぷらを揚げます!



材料(4人分)
たけのこ(アク抜き・皮取り済み)…140g
天ぷら粉…適量
揚げ油…適量
だし汁…適量

※たけのこは市販の水煮を使ってもOKです。

作り方
1.たけのこは薄くスライスします。



2.1をだし汁で15~20分煮て味をしみ込ませます。



3.揚げ油を170℃に熱し、2にたけのこを煮ただしで溶いたてんぷら粉を絡めて揚げます。



たけのこに既に火が通っているので、まわりがサクッとするまで揚げればOK!



4.器に盛って、お好みで塩(分量外)を添えたら出来上がり!



揚げたてをいただきます!



噛んだ瞬間、サクッと聞こえました!
う~ん、いい音♪
たけのこのコリコリした歯触りも最高~。
そして、シミシミのだし汁がジュワッと広がって、もう最高♡
だしと油の相乗効果で旨味もすごい!
たけのこにしっかり味がついているので、塩をつけなくても全然イケますね~。

おいしそうだと思っていましたが、予想以上の出来ばえ!
これは箸が止まらない~!

6歳の娘は「これ、また作って~!」と、かなりお気に召した様子。
夫も食べた瞬間、「うまっ!」と言っていました。

今回はだしから作りましたが、たけのこの煮物があれば、それを揚げるだけでおいしい天ぷらになりそうだな~と思いました!
とっても簡単にできたので、近いうちにまた作りたいです!

ふかふかの土で育つ広島県竹原市のたけのこ

「農家レストラン 西野」 がある広島県竹原市は、古くからのたけのこの産地。

「地名のとおり、竹は市内の随所に生えていますが、出荷されるたけのこは、特別な竹林で生産者が手間をかけて作っています。おいしいたけのこを栽培するためには、土づくりがとても大切なんですよ」(西野さん)



フカフカの土で育ったたけのこは、伸びて硬くならないうちに、土から頭を出す前に収穫されます。

「熟練の生産者の方は、竹林を歩いて踏みしめる時の感覚で、土の下にたけのこがあることがわかるそうです」(西野さん)

「農家レストラン 西野」では、ご当地グルメとして、たけのこを使った「竹原たけのこテリヤキ牛コロッケバーガー」を開発。



「竹原産の米を使った米粉バンズに、たけのこの照り焼きと、竹原の”峠下牛(たおしたぎゅう)”、特産のじゃがいものコロッケを挟みました。全国のバーガーフェスタで、上位に食い込んだこともあるんですよ」(西野さん)

「竹原たけのこテリヤキ牛コロッケバーガー」は、市内の道の駅などで販売されているそうです。

「農家レストラン 西野」でも、旬の時季はたけのこ料理も大人気。
みなさんも、ぜひ足を運んでみてください!

ちなみに「生たけのこのアク抜きってどうやるの」という方は、以下の記事をチェックしてください!
下ごしらえから茹で方まで、調理のコツを詳しく紹介していますよ~。
https://nichinichi-magazine.com/articles/detail/5108


農家レストラン 西野

地元の料理上手な女性たちが作る家庭料理を、バイキングで味わえる。使う食材は、地元産の米や、有機肥料で育てた旬の自家産野菜、瀬戸内海でとれる天然物の海の幸。食材の生産から調理まで、100パーセント手作りの「顔の見えるレストラン」として、地元客や観光客に愛されている。

営業日:土曜日、日曜日(平日は団体客を対象にランチメニューの予約のみ受け付け)
営業時間:11:00~14:00
住所:〒725-0013 広島県竹原市吉名町2474
電話:0846-28-0284
ホームページ:https://www.nouka2474.com/