東京株式(前引け)=リスク回避の売り優勢で2万9000円台割れ

写真拡大

 8日前引けの日経平均株価は前営業日比188円27銭安の2万8969円68銭と反落。前場のプライム市場の売買高概算は6億733万株、売買代金概算は1兆5486億円。値上がり銘柄数は1093、対して値下がり銘柄数は658、変わらずは83銘柄だった。

 きょう前場の東京株式市場は目先筋の戻り売りが優勢となり、日経平均は200円近い下げでフシ目の2万9000円台を割り込んだ。大型連休中に米国株市場が波乱含みの展開となったことで、投資家心理に警戒感が芽生えている。足もと外国為替市場でドル安・円高方向に振れていることも輸出株を中心に全体相場の重荷となっている。ただ、TOPIXの下げは4ポイントあまりにとどまった。値上がり銘柄数も1000を超え、値下がり銘柄数を上回っている。

 個別ではレーザーテック<6920.T>が軟調、ソニーグループ<6758.T>も売りに押されている。ファーストリテイリング<9983.T>が下落、第一三共<4568.T>、資生堂<4911.T>も安い。アドウェイズ<2489.T>が急落、ジャムコ<7408.T>も大幅安。半面、JT<2914.T>が大商いで上昇、キーエンス<6861.T>も堅調。任天堂<7974.T>も買い優勢。JVCケンウッド<6632.T>が急騰したほか、ひらまつ<2764.T>も物色人気。

出所:MINKABU PRESS