思わぬ被害に遭ったソン・フンミン。リバプール戦では1G1Aの活躍を見せた。(C)Getty Images

写真拡大

 現地時間4月30日に開催されたプレミアリーグ第34節で、リバプールとトッテナムが激突。ホームの前者が一度は3−0から追いつかれるも、土壇場の90+4分にディオゴ・ジョッタが決勝点を叩き込み、4−3でシーソーゲームを制した。

 ド派手な打ち合いとなった一戦で、数々のゴールとともに注目を集めているのが、名物コメンテーターの発言だ。

 英衛星放送『Sky Sports』で活躍するマーティン・タイラー氏は、このアンフィールドでのビッグマッチで解説を担当。すると3−1で迎えた51分だった。

 リバプールのコディ・ガクポが自陣から一気に持ち上がった際、トッテナムのソン・フンミンは、手荒なファウルで応戦。このプレーで韓国代表のスーパースターが警告を受けると、77歳のタイラー氏は、「武道をしているように感じる」と口にしたのだ。

 差別的な物言いにファンからは怒りの声が殺到。現地メディア『DAILY STAR』によれば、SNS上では次のようなコメントが上がっている。
【動画】予想外の壮絶乱打戦!決着も超劇的なリバプールvs.トッテナムをチェック
「タイラーは、ソンが格闘技をしたと言っている。生放送で。人種差別だと思ったのは俺だけじゃないはずだ」
「本当に言いたくないけど、Skyは彼を引退させる時が来た」
「マーティン・タイラー、自分のコメントを説明してくれないか?」
「ソンのイエローカードに関する“武術”コメントは、外国人嫌悪、人種差別的なものだった。ハッピーじゃない」

 タイラー氏が問題を起こしたのは今回が初めてではない。カタールW杯欧州予選プレーオフ決勝を担当時、ウクライナのGKが足首に痛みを感じて倒れると、「彼は兵士になるだろう」と発言。大ひんしゅくを買い、謝罪に追い込まれていた。

構成●サッカーダイジェストWeb編集部