栃木県は、かつて歩行者のいる信号機のない横断歩道において車の一時停止率が全国ワースト1位でした。徐々に改善してきた停止率をさらに高めようと、第5弾となるテレビコマーシャルの撮影が25日、宇都宮市内で行われました。

 第5弾となる新しいCMは、これまでの続編ではなく交通安全をテーマにした 架空のカルタ大会で「もっと止まれる栃木県」を呼びかける内容です。

 栃木県は日本自動車連盟、JAFが行った信号機のない横断歩道で車が一時停止をする割合の調査で2018年は0.9%という圧倒的な低さで全国ワースト1位になりました。

 これを受けて県警や県交通安全協会などがテレビコマーシャルによる広報活動や取り締まりを行った結果、去年の一時停止率は44・9%と2年連続で全国平均を上回り、関東でも2年連続で1位となりました。

 この効果もあり横断歩道での事故は今年に入り24日までに38件と前の年の同じ時期に比べて11件減少しています。けが人は37人、亡くなった人は2人といずれも減少しています。

 県警はさらに停止率のアップにつなげようと新たなCMを制作し、とちぎテレビや街頭のビジョンで5月中旬から放送する予定です。