統一地方選挙の後半戦は23日、宇都宮、足利、小山、真岡、矢板の5つの市と益子、茂木、野木の3つの町で、議員選挙の投開票が行われ合わせて173議席が決まりました。

 内訳は、現職130人、新人40人、元職が3人です。党派別では自民が最も多い24人、立憲民主6人、日本維新の会3人、公明17人、共産7人、国民民主1人、参政3人、無所属112人でした。

 政治の分野における男女共同参画が進むなか今回の選挙で43人の女性が立候補したうち40人が当選しました。市議選は34人、町議選は6人でした。無投票となった芳賀と市貝を含めると42人で前回の38人を4人上回りました。

 そして、被選挙権の最少年齢となる25歳の若さあふれる3人が当選しました。そのうち宇都宮市議選に出馬した立憲民主党公認の横須賀咲紀さんは、戦後に始まった1947年の第1回統一地方選挙で25歳3カ月の候補者が当選した記録を更新し、25歳1か月の史上最少年齢で当選しました。

 4月9日に行われた県議選で初めて議席を獲得した日本維新の会は、宇都宮と矢板で3人が立候補し全員が当選したほか参政党も宇都宮、小山、真岡で出馬した3人が全員当選し、新しい勢力が躍進しました。

 こうした新しい風が吹く中、投票率の低さが浮き彫りになりました。8つの市・町全体の投票率は、39.68%と初めて30%台になり、前回2019年の43.24%を3.56ポイント下回り過去最低を更新しました。宇都宮が最も低い35.24%で市・町ごとにみても全て過去最低を更新しています。投票率の低下に加えて那須塩原、上三川、芳賀の市長、町長選挙、それに市貝、芳賀の議員選挙が無投票になっています。

 今回の選挙では女性や20歳代の議員が躍進する明るい話題があった一方で投票率の低下と地域によっては政治家のなり手不足という課題を再び突き付けられたと言えます。