【対策しないと危険】情報過多で頭の中がゴミ屋敷に⁉若年層に急増中の『スマホ認知症』とは?【看護師が解説】
看護師のmocaです。最近増えているという『スマホ認知症』ってご存じですか?以前、日テレnewsでも特集していました。「人の名前が出てこなくなった」「簡単な計算ができなくなった」などはスマホ認知症の特徴なんだとか。わたしもこの頃、頭がぼんやりして働きにくいと感じたり、ついさっきまでやろうと思っていたことを忘れたりすることがあり、他人事とは思えません(汗)。今回はスマホ認知症の原因や対策についてまとめていきます。
情報過多によって起こる『スマホ認知症』
今やわたしたちの生活に欠かせなくなったスマホ。
新たなコンテンツが次々と公開され、SNSやゲーム、動画鑑賞、ショッピングなど、スマホ1つでさまざまなことができるようになりました。
スマホを触っているとついつい時間が経ってしまってる…なんてことありますよね。
スマホ認知症はスマホを長時間利用することによる脳の認知機能の低下をいいます。
日テレnewsで解説してくれていたのは、おくむらメモリークリニック理事長で脳神経外科医の奥村歩医師。
スマホ認知症はMRIなどの検査では異常が見られないものの、認知機能テストなどで調べてみると脳機能の低下が見られるといいます。
脳細胞が壊れることに起因するアルツハイマーなどの認知症とは異なりますが、認知症と同じような症状が見られるそうです。
出典:イラストAC
番組では奥村医師の著書「スマホ脳の処方箋」から引用したチェックリストを紹介していました。
【スマホ依存チェックリスト】
・無意識にスマホを触る時間がここ数年で明らかに増加
・すぐにスマホを手にとれる状態にしている
・目的もなく無意識にメールなどをチェックしている
・疑問が浮かぶとすぐ検索
・文章が浮かばないと検索の例文を写す
・少しでも時間が空くと触る
・「覚えておかなきゃ」と写真撮影
・家に忘れると不安で仕方ない
・毎晩就寝直前まで操作している
・昼夜問わずメールなどに返信
・画面を1日2時間以上見る
・着信音・バイブの空耳
・スマホ以外で調べものをしない
・飲食店選びにネットの評判重視
あなたはいくつ当てはまりますか?
上記の14項目中で4つ以上該当する人はスマホ依存の可能性があると言います。
わたしもやってみたところ11個も該当しました!!
確かにいつもスマホが手元にないと落ち着かず、暇さえあれば触ってしまっていました。
これからはスマホとの付き合い方を改めていく必要がありそうです。
【脳のなかがゴミ屋敷に⁉︎】スマホ認知症のメカニズム
奥村医師のクリニックのもの忘れ外来では、ここ10年間で30代~50代の若年層の患者が増えているそうです。
奥村医師は「スマホ依存によってスマホから文字や映像など、膨大な情報を絶えず取り入れることで脳過労が起きている」と指摘していました。
出典:イラストAC
脳の情報処理には「入力」「整理」「出力」の3つの段階があります。
スマホを長時間使用すると、膨大な情報量に脳が疲れて整理ができなくなり、まるで脳がゴミ屋敷のような状態になっていくそうです。
そして必要な情報を取り出しにくくなり、認知症のような状態になっていくんだとか…。
スマホの使いすぎで無意識に情報を取り込みすぎて、脳に負担をかけてしまっていたんですね。
もの忘れの他にも、感情コントロールの低下、集中力や意欲の低下、イライラ感、さらには自律神経の乱れによる慢性的な疲労感・頭痛・腹痛などの症状まで引き起こすことがあるそうです。
また寝る直前までスマホを見ることで睡眠の質を低下させ、睡眠による脳の疲労回復を妨げてしまいます。
このようにスマホの使いすぎは、わたしたちの健康にさまざまな影響を及ぼします。
スマホ認知症の予防法
奥村医師は「脳の神経細胞を疲れたまま放置すると本当に認知症になってしまう可能性もある」と警告し、健康な脳を維持するために5分でもいいので、スマホを触らずぼんやりする時間を作るようアドバイスしていました。
出典:イラストAC
情報過多で脳を酷使してしまわないよう、少しずつでもスマホを触る時間を減らすことが大切ですね。
次のような対策もおすすめです。
・マイルールを作って使用時間を減らす
入浴中や食事中などの「ながらスマホ」をやめる、寝る前はスマホを触るのをやめるなど。
・デジタルデトックスをする
なんだか頭が疲れていると感じる日はできるだけスマホを触らないようにする。
・スマホ依存対策アプリを活用する
スマホに触らない間に植物やペットが成長していくものや、スマホの使用の上限時間を設定するとタイマーで残り時間を教えてくれるものなどがあります。
わたしは入浴中や歯磨き中のながらスマホをやめ、休日はなるべくスマホを触らないようにして過ごしてみたら、頭の中がスッキリして疲れにくくなったと感じました。
また寝室にスマホを持ち込まないようにして寝る前に見るのをやめてみたら、翌朝の目覚めがとっても良くなりました。
少し対策してみただけで本当に効果があったので、自分の無理のない範囲からぜひ実践してみてくださいね。