モルディブのヴァーヴ環礁でシュノーケリングを楽しんでいたカーメンさん。大人しい性格と言われるコモリザメに襲われる直前の様子。サメがすぐそばまで迫っているのがよく分かる(画像は『New York Post 2023年4月14日付「Watch the terrifying moment a 220-pound shark lodges teeth into snorkeler」(mediadrumimages/Ibrahim Shafeeg)』のスクリーンショット)

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ターコイズブルーの美しい海で知られるモルディブで、シュノーケリングを楽しんでいた女性が体重約100キロのコモリザメに襲われた。当時の様子は水中カメラが捉えており、コモリザメが女性を襲う瞬間が映し出されていた。衝撃の映像とともに米ニュースメディア『New York Post』などが伝えている。

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世界有数のシュノーケリングスポットと言われるモルディブのヴァーヴ環礁では、大人しい性格で人を襲うことが滅多にないとされる「コモリザメ(Nurse shark)」と一緒に泳ぐツアーが人気だ。

そんなヴァーヴ環礁で最近、海洋写真家のイブラヒム・シャフィーグさん(Ibrahim Shafeeg、37)と一緒にシュノーケリング中だったカーメン・カノバス・サーヴェロさん(Carmen Canovas Cervello、30)が、コモリザメに襲われた。

当時の様子はイブラヒムさんが「GoPro(ゴープロ)Hero9」で撮影しており、カーメンさんは潜水中に体重100キロ(220ポンド)ほどのコモリザメのすぐ隣まで接近していた。カーメンさんが襲われたのはその直後で、コモリザメは左脇の下から背中にかけてガブリと噛みついた。

この襲撃でカーメンさんは激しく出血、皮膚には約15センチの歯形がくっきりと残ってしまった。そこで2人は海から上がると、皮膚に刺さった鋭い歯を取り除き、傷口を洗い流した。

イブラヒムさんは当時のことを「体重90〜100キロ、体長3メートル超のコモリザメが10頭ほどいてね。僕らは群れと一緒に45分ほど泳いでいたんだ。カーメンが襲われたのはその後だよ」と明かし、次のように続けた。

「噛まれた部位は軽傷でね。大したことがないと判断し、その後も同じ場所でシュノーケリングを続けたよ!」

実はカーメンさんは看護師で、病院には行かずに自然に傷が治るのを待つことにしたという。カーメンさんがサメに襲われたのはこれが初めてで、2人はその後も数日間、シュノーケリングを楽しんだそうだ。

なおウェブサイト『ナショナルジオグラフィック』によると、コモリザメは平均体長2〜3メートル、体重90〜150キロで、大きいものでは体長が4メートル以上に成長するという。大人しく人を攻撃することはないと言われるが、数千本の鋭い歯と強靭な顎を持ち、ダイバーが近づきすぎたり、生息地に侵入して脅威を感じると攻撃することがあるようだ。

ちなみにメキシコ湾では今年2月、マグロを追っていた漁師の船が数百匹のサメの群れに囲まれる様子が撮影され、話題となっていた。

画像は『New York Post 2023年4月14日付「Watch the terrifying moment a 220-pound shark lodges teeth into snorkeler」(mediadrumimages/Ibrahim Shafeeg)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 A.C.)