【桜花賞】武豊「戸惑いがあったのかも」レース後ジョッキーコメント
9日、阪神競馬場で行われた牝馬クラシック初戦、桜花賞(3歳牝・G1・芝1600m)は、断然人気のリバティアイランドが大外から目の覚める末脚を発揮して、切れ味鋭く差し切りを決めた。2番人気に支持された武豊騎乗、ライトクオンタムは8着敗退。
桜花賞、レース後ジョッキーコメント
1着 リバティアイランド
川田将雅騎手
「無事に届いてくれてホッとしています。今日はとてもパドックの時点で穏やかで、でも返し馬に行けばスイッチは入りましたし、ただゲートを開いてからがあまり本人が進む気がなく、この位置からになったので、じゃあどうしていこうかというとこでした。しょうがないですしね、この位置になってしまったのは彼女が今日はそういう走りを自分で選択しましたし、その中でリズムを作りながら、動ける準備はしてきましたので、あとは直線彼女を信じて動いてもらうだけというとこでした。この馬らしい動きを競馬でもお見せすることが出来てホッとしています。無事にゴールを過ぎ、帰ってくるまでが僕の仕事ですので、無事に帰って来れていると思います。無事に今年初戦を一冠目を獲ることが出来ましたので、皆さんが期待されているであろうところへ向かって、この馬と共に一歩一歩歩んで行けたらと思います」
2着 コナコースト
鮫島克駿騎手
「悔しいです。速い時計が出るイン有利の馬場で、力を出し切ることだけを考えていました。3着馬に一度は前に出られながらも振り切ってはくれたのですが、もう一頭もの凄いのが来たという感じです。満足はしていませんが、走りは良かったと思います」
3着 ペリファーニア
横山武史騎手
「ペリファーニアの能力は引き出せたと思います。ノドの感じは変わっていませんが、リラックスしてはいました。負けはしましたが内容のあるレースだったと思います」
4着 ハーパー
C.ルメール騎手
「横山武史騎手の後ろでいい感じでしたが、直線は忙しかったです。最後まで頑張ってくれましたし、距離は延ばしてもいいと思います」
5着 ドゥアイズ
吉田隼人騎手
「イメージしていたポジションでは運べましたが、ジリジリとした感じの脚で距離が延びた方がいいとは思います。オークスに向けてはいい競馬が出来たと思います」
8着 ライトクオンタム
武豊騎手
「ゲートは上手く出てくれましたが、ごちゃごちゃごちゃするポジションも初めてで、戸惑いがあったのかもしれません」
レース結果、詳細は下記のとおり。
4月9日、阪神11Rで行われた第83回桜花賞(3歳オープン・牝・G1・芝1600m・1着賞金=1億4000万円)は、川田将雅騎乗の1番人気、リバティアイランド(牝3・栗東・中内田充正)が勝利し、桜の女王の座に輝いた。勝ちタイムは1分32秒1(良)。
2着に6番人気のコナコースト(牝3・栗東・清水久詞)、3着に5番人気のペリファーニア(牝3・美浦・鹿戸雄一)が入った。
大外から突き抜ける圧倒的な存在感で大外からリバティアイランドが全馬をごぼう抜きにした。道中は後方3番手付近を追走。厳しいポジションかと思われたが、4コーナーで上手く外へ進出。直線勝負の大外から末脚を一閃し、ゴール寸前で見事に差し切った。
鞍上の川田将雅騎手は「無事に届いてくれてホッとしています。今年初戦を、1冠目を取ることが出来ましたので、皆さんが期待しているであろうところに向かって、この馬と共に一歩一歩歩んでいけたらと思います」と、喜びの声を届けた。
桜花賞を勝ったリバティアイランドは、父ドゥラメンテ、母ヤンキーローズ、母の父All Americanという血統。北海道安平町・ノーザンファームの生産馬で、馬主は(有)サンデーレーシング。通算成績は4戦3勝。重賞は2022年阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)に次いで2勝目。鞍上の川田将雅騎手は同レース3勝目、管理する中内田充正調教師は初勝利。
【全着順】
1着 リバティアイランド 川田将雅
2着 コナコースト 鮫島克駿
3着 ペリファーニア 横山武史
4着 ハーパー C.ルメール
5着 ドゥアイズ 吉田隼人
6着 シンリョクカ 吉田豊
7着 シングザットソング 岩田望来
8着 ライトクオンタム 武豊
9着 ブトンドール 池添謙一
10着 エミュー 松山弘平
11着 ラヴェル 坂井瑠星
12着 キタウイング 杉原誠人
13着 モズメイメイ 和田竜二
14着 ドゥーラ 戸崎圭太
15着 コンクシェル 丸山元気
16着 ジューンオレンジ 富田暁
17着 ムーンプローブ 北村友一
18着 トーセンローリエ 横山和生