外為サマリー:米金利の低下一服で一時131円90銭台に上昇

写真拡大

 7日の東京外国為替市場のドル円相場は、午前10時時点で1ドル=131円74銭前後と前日の午後5時時点に比べて40銭弱のドル高・円安となっている。

 6日のニューヨーク外国為替市場のドル円相場は、1ドル=131円78銭前後と前日に比べて45銭程度のドル高・円安で取引を終えた。米新規失業保険申請件数が労働市場の軟化を示す内容となったことで一時130円90銭台まで押されたが、その後は持ち高調整のドル買い・円売りが入り切り返した。

 米セントルイス地区連銀のブラード総裁が6日の講演で「高インフレと戦うための利上げは続けていくべき」などと発言したことを受け、米長期金利の低下が一服していることもドルの支えとなっているもよう。この日の東京市場でドル円相場は朝方に131円92銭まで上伸する場面があった。ただ、今晩に米3月雇用統計の発表が予定されていることから積極的には動きにくく、ドルは買い一巡後に上値が重くなっている。一方、欧州中央銀行(ECB)のチーフエコノミストであるレーン専務理事が「最近の金融セクターの波乱で景気見通しが大きく変わることがない限り、ECBは5月に追加利上げを実施する可能性が高い」と述べたことで、ユーロに買いが入りやすくなっている。

 ユーロは対ドルで1ユーロ=1.0916ドル前後と前日の午後5時時点に比べて0.0010ドル程度のユーロ高・ドル安。対円では1ユーロ=143円79銭前後と同50銭強のユーロ高・円安で推移している。

出所:MINKABU PRESS