森保一監督(撮影:岸本勉/PICSPORT)

写真拡大

日本代表は28日のコロンビア戦に1-2の敗戦を喫しました。いい試合の入り方ができて、3分に三笘薫があげたゴールまでよかったと思います。ですがその後コロンビアを崩せず、そのうちに相手のリズムになってしまいました。

三笘にしても得点は決めましたが、その後ボールがうまく渡らず、パスが来ると常に2人がマークしている状態でサポートもなく、結局三笘らしい突破はありませんでした。三笘のよさを引き出せなかったと言えるでしょう。

今回の日本代表にはワールドカップメンバーが半分以上残っています。主力は変わっていないと言えるのですが、それにしてはまだまだです。終盤、森保一監督はフォーメーションを4-4-2、中盤をダイヤモンド型にしましたが、それを選手にメモで渡さなければいけないというのは、成熟していない証拠です。

ウルグアイ戦、コロンビア戦の2試合で、新しい選手を入れて、新たな戦術を試したのは分かります。ただ、まだチームとしては機能しませんでしたし、選手個々の能力も発揮できないという、「消化不良」の3月でした。

ただし、僕は現時点では勝敗よりも大切なものがあると思います。それは「次につながる戦い」かどうかということ。その意味では、パリ五輪世代を招集して使ったのは、とてもいいことだと思いました。これからもどんどん試していくべきでしょう。

日本代表は次回、6月に国内での2試合を予定しています。次は進歩した試合を見せてほしいと願います。

【撮影:岸本勉/PICSPORT】