【前園真聖コラム】第448回「新生森保ジャパンの2試合で見た課題と成果」
日本代表は28日のコロンビア戦に1-2の敗戦を喫しました。いい試合の入り方ができて、3分に三笘薫があげたゴールまでよかったと思います。ですがその後コロンビアを崩せず、そのうちに相手のリズムになってしまいました。
三笘にしても得点は決めましたが、その後ボールがうまく渡らず、パスが来ると常に2人がマークしている状態でサポートもなく、結局三笘らしい突破はありませんでした。三笘のよさを引き出せなかったと言えるでしょう。
今回の日本代表にはワールドカップメンバーが半分以上残っています。主力は変わっていないと言えるのですが、それにしてはまだまだです。終盤、森保一監督はフォーメーションを4-4-2、中盤をダイヤモンド型にしましたが、それを選手にメモで渡さなければいけないというのは、成熟していない証拠です。
ウルグアイ戦、コロンビア戦の2試合で、新しい選手を入れて、新たな戦術を試したのは分かります。ただ、まだチームとしては機能しませんでしたし、選手個々の能力も発揮できないという、「消化不良」の3月でした。
ただし、僕は現時点では勝敗よりも大切なものがあると思います。それは「次につながる戦い」かどうかということ。その意味では、パリ五輪世代を招集して使ったのは、とてもいいことだと思いました。これからもどんどん試していくべきでしょう。
日本代表は次回、6月に国内での2試合を予定しています。次は進歩した試合を見せてほしいと願います。
【撮影:岸本勉/PICSPORT】
三笘にしても得点は決めましたが、その後ボールがうまく渡らず、パスが来ると常に2人がマークしている状態でサポートもなく、結局三笘らしい突破はありませんでした。三笘のよさを引き出せなかったと言えるでしょう。
ウルグアイ戦、コロンビア戦の2試合で、新しい選手を入れて、新たな戦術を試したのは分かります。ただ、まだチームとしては機能しませんでしたし、選手個々の能力も発揮できないという、「消化不良」の3月でした。
ただし、僕は現時点では勝敗よりも大切なものがあると思います。それは「次につながる戦い」かどうかということ。その意味では、パリ五輪世代を招集して使ったのは、とてもいいことだと思いました。これからもどんどん試していくべきでしょう。
日本代表は次回、6月に国内での2試合を予定しています。次は進歩した試合を見せてほしいと願います。
【撮影:岸本勉/PICSPORT】
関連情報(BiZ PAGE+)
1973年生まれ。横浜フリューゲルス、ヴェルディの他、ブラジルなどでプレー。アトランタ五輪では、主将として28年ぶりに五輪出場を決めた。2005年引退後は解説の他、少年サッカー普及に従事。2009年、ビーチサッカー日本代表としてW杯に出場。ベスト8に貢献した。