ネットワークオーディオと好相性な高音質デバイス7選【春の最新ヒット良品&流行モノ ベストバイ】
【春の最新ヒット良品&流行モノ ベストバイ】
ネットワークオーディオの軸となるのはネット対応のプレーヤーだが、これと組み合わせる機器にこだわると、その楽しみはさらに深まる。高音質音源が増えた今、音の出口となるスピーカーやヘッドホンも相応のものを揃えたい。
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オーディオビジュアルライター 折原一也さん
PC系出版社の編集職を経て独立し、オーディオ・ビジュアル専門誌やWeb媒体、モノ情報誌などでトレンド解説や製品情報をレビュー。多彩な記事を執筆している。2009年からVGP審査委員も務めている
【SPEAKER】
1. 人気の小型スタジオモニターにワイヤレス接続対応モデルが登場
小型のモニタースピーカーにネット接続機能を備えたオールインワンモデル。シンプルな構成でネットオーディオを楽しめます(折原さん)
JBL
「4305P Studio Monitor」(実勢価格:26万4000円前後 ※ペア)
同社伝統のモニタースピーカーにワイヤレス接続機能やアンプを搭載したモデル。LAN端子とWi-Fiを内蔵し、ChromecastやAirPlay 2、Bluetoothでの受信が可能。192kHz/24bitのDACも備え、高音質での再生を実現している。
▲XLRバランスや6.3mmフォンジャック、3.5mmミニジャック、USB-Bと光デジタル入力も備え、多彩な用途に対応する
▲総合300Wのアンプと、高域用の25mm径ドライバーと高解像ホーン、低域用133mmウーファーとの組み合わせで豊かなサウンドを出力
2. 定番のブックシェルフ型をリファインした25周年モデル
ピュアオーディオ系のパッシブスピーカーで、アンプなどと組み合わせるタイプ。定番シリーズらしい納得のサウンドが楽しめます(折原さん)
Bowers & Wilkins
「607 S2 Anniversary Edition」(11万円 ※ペア)
同ブランドのエントリースピーカーシリーズの誕生25周年記念モデル。従来より内部コンポーネントを大幅に改善し、音の解像度と透過性が向上。コンパクトながらパワフルでスケール感のある音を楽しめる。
▲高さ30cm、幅16.5cmというコンパクトサイズ。まさに本棚にも収納しやすく、小型のプレーヤーなどとも合わせやすい
3. より純粋で自然なサウンドを楽しめるブックシェルフスピーカー
アンプなどと組み合わせるパッシブスピーカーの最新モデル。ピュアオーディオ系の上質なサウンドを味わえます(折原さん)
KEF
「R3 Meta」(36万3000円 ※ペア)
独自の吸音構造を備えたブックシェルフ型のパッシブスピーカー。複雑な迷路のような内部構造で特定の周波数を効率的に吸音し、ノイズを抑えた鮮明な音を出力する。部屋中に音を均等に拡散する技術も採用。カラーは4色を用意する。
▲MAT搭載Uni-Qドライバーアレイを中心とした3ウェイ・バスレフ構造。音のディテールまで緻密に再現する
【AMPLIFIER】
4. リビングの全ての音を格上げするネット対応Hi-Fiアンプ
プリメインアンプにWi-Fi機能やHDMI入力を加えたことで、リビングのさまざまな用途に対応。一括して音のクオリティを高められます(折原さん)
Marantz
「MODEL 40n」(28万6000円)
ピュアオーディオ用の2chプリメインアンプに、Amazon MusicHD、Spotifyなどに 対応したネットワーク再生機能をプラス。HDMI入力端子も備え、テレビやゲーム機などと連携させることも可能だ。Bluetooth受信やAirPlay 2にも対応する。
▲HDMI ARCやHDMI CECに対応し、テレビやレコーダー、ゲーム機などとの連携がスムーズ。HDMI ARC音声の高音質化も図っている
5. HDMI&USB入力に対応したデスクトップアンプ
ネット機能がないシンプルなプリメインアンプですが、テレビやヘッドホンとも接続でき、幅広い用途に対応してくれます(折原さん)
TEAC
「AI-303」(実勢価格:8万7000円前後)
HDMI入力やUSB DAC機能を搭載し、ハイレゾ再生にも対応したステレオプリメインアンプ。LDACやaptX HDなどをサポートするBluetooth受信機能も搭載。幅21.5cmとコンパクトなため、デスクトップでも使いやすい。
▲4極ジャックのヘッドホン出力端子も備え、ヘッドホンアンプとしても利用可能。自然な定位感が得られる機能も搭載する
【HEADPHONE】
6. 低域の表現力を強化した傑作ヘッドホンの後継機
開放型ヘッドホンの定番モデルが約5年ぶりにリニューアル。ヘッドホン好きも納得する音質で、高価なプレーヤーなどともマッチします(折原さん)
SENNHEISER
「HD 660S2」(実勢価格:9万6800円前後)
開放型ヘッドホンの傑作「HD 660S」の後継モデル。独自開発の42mm経ドライバーを新たに採用し、低域の表現力が向上。高域の繊細な音も明瞭に再現する。180cmのケーブルと3.5mm変換アダプタ、6.3mmステレオ標準プラグなどが付属。
▲柔軟性を持たせたDuo-Folテクノロジー振動板で豊かな低域を創出。低域の存在感と全体の明瞭感を高めた
7. あらゆる音域でクリアに再生するハイレゾ対応ヘッドホン
平面磁気駆動型としては手頃な価格で、満足できる音質。ワイヤレスでも使えますが、有線でより良い音を楽しんでほしいです(折原さん)
AVIOT
「WA-Z1PNK」(実勢価格:8万8000円前後)
ドラマーやDJとして活躍するピエール中野が監修した半開放型ヘッドホン。歪みが少ない超高域まで伸びやかに再生し、どんなジャンルの楽曲でもクリアな音で楽しめる。3.5mmケーブルによる有線接続に加え、LDACなどに対応したBluetooth接続も可能だ。
▲平面磁気駆動型ドライバーを採用。振動板全面に均一な駆動力を与えて、低域から超高域までクリアに再生する
※2023年3月4日発売「GoodsPress」4月号24-25ページの記事をもとに構成しています<取材・文/高橋智>
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