木の温もりを感じるインテリアに、質感ある洒落た照明――。

“代々木上原っぽさ”を体現したら、きっと『kaiki』が正解だ。そんな思いに至るほど、あか抜けた空間が広がる。

名店で経験を積んできた若きシェフが作り上げた空間でいただくのは、野菜をメインにした料理の数々。

ここに来るだけで、センスが磨かれるのだ。



モダンな上海レンガの壁やダークブラウンのボックスシート。テーブルクロスはなく、照明はシック。かしこまらないが、カジュアル過ぎないスタイリッシュな雰囲気が心地よい

ドライフラワーやランプ。見渡す限りのすべてがセンスの良さを物語っている


煌々と光る看板を尻目に階段を下りれば、まるでドラマの1シーンのような開放的な空間が広がる。

レコードの音楽が流れ、存在感のある木棚がモダンなインテリアに温かみを与えている。

ハイセンスでカジュアルな雰囲気の代々木上原だが、ここ『kaiki』もその空気感にフィットする。

シェフの清水雄太郎さんは『カノビアーノ』、銀座『アロマフレスカ』という名だたる名店で腕を磨いた。



春先だけのスペシャリテ「ホワイトアスパラ」(3,800円)も人気が高い。こちらは季節に応じた一品ゆえ、追加オーダーにて対応


ことに『カノビアーノ』で野菜の美味しさに開眼し、その原点に返って野菜をテーマに選んだ。

「何を食べているか明確に分かる料理を作りたい」と、すべての皿が潔いまでにシンプル。だが共通するのは美味しさを確信できるビジュアルだ。

名刺代わりの「バーニャカウダ」はまるでアートのようでスタートから気分を盛り上げる。


瑞々しくも力強いスペシャリテの野菜の美味しさに開眼する

15種類の野菜が盛られた「バーニャカウダ」。基本は季節の生野菜だが、茹で、蒸しなどそれぞれに合った調理法をほどこす。なめこのピクルスなどが珍しい。コース(7,500円)より


野菜が主役でたくさん食べても罪悪感がないから女性ウケ絶大。

ワインが自然と進み、ふたりの会話が上手くほどけていく。


とろけるような山形牛を藁で燻す仕掛けも楽しい


赤身の風味が良いのが特徴という山形牛は、表面を焼いてオーブンで火を入れる。

その後、藁で燻して香りを付けて仕上げる。




タレッジョチーズを入れた新玉ねぎの丸ごと焼きを付け合わせに。

コース(7,500円)より。




テーブル主体でカウンターはなし。

昼夜ともに女性客が9割というが、この空気感と料理なら納得。


豊富にそろうイタリアのナチュラルワインが野菜と合う


右から、濃い色味が美しいオレンジワイン、新進気鋭のワイナリーによるロゼのような赤ワイン、世界中で引っ張りだこの微発泡「フリッツァンテ」。

ボトル 5,500円〜、グラス 1,100円〜。




代々木上原という街の印象について「第一印象は洗練された街。年齢層は幅広く、住んでいる人の感度が高いですね。それでいて程よくカジュアル感があるところが魅力です」。



名店を渡り歩いてきた店主だからこそ創り上げることのできる、センスある空間と逸品たち。

感性が磨かれる街・代々木上原らしさが存分に詰まった雰囲気に、誰もが惚れこむだろう。


■店舗概要
店名:kaiki
住所:渋谷区西原3-17-11 IRビル B1F
TEL:03-6407-1605
営業時間:【水〜金】ランチ 11:30〜(L.O.13:00)
          ディナー 17:30〜(L.O.20:30)
     【土・日・祝】ランチ 12:00〜(L.O.13:00)
            ディナー 17:30〜(L.O.20:30)
定休日:月曜、火曜
席数:テーブル18席、個室1(4名)


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※コロナ禍の状況につき、来店の際には店舗へお問い合わせください。