「プレ値」商品が見極められるサイトも活用(画像はイメージ)

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 【こっそりミームを教えます・85】 「プレ値」という言葉をご存知だろうか? 現在はスニーカー業界で使われることが多いという「プレ値」。今回は「プレ値」の語源や使い方について詳しく見ていこう。

●「プレ値」がよく使われているスニーカー業界



 「プレ値が付いた」、「プレ値が付きそう」などと言われているのを聞いたことがないだろうか。「プレ値」とは「プレミアム価格」の俗称。品数に限りのある商品が話題となり、レア商品扱いになることで二次流通時に通常価格よりも高くなることをいう。需要が供給に追いついてない状態の時に起こりやすい現象ともいえるだろう。

 「プレ値」はブランド物やカードゲーム用のカードなどにも使われるが、近年よく使われているのがスニーカー業界だ。有名なプレ値スニーカーとして挙げられるのが「Dunk low」だろう。2002年にパリでおこなわれたNIKEの「White Dunk展」で限定発売された同商品だが、諸事情で発売中止になったため価格は吊り上がり、現在は3000万円ほどで販売しているサイトもある。

 プレ値となる要因は「流通量が少ない」「モデル自体が人気」「他ブランドや芸能人とのコラボ商品」の三つが主とされている。流通量が少ないのは言わずもがなだが、スニーカーでいうと「NIKE Air Jordan 1」や「New Balance 992」は常時人気があるモデル。これらのモデルがさらに他ブランドや芸能人とコラボするとプレ値が付く可能性が高くなる。他にも芸能人が着用してSNSに載せた商品もプレ値が付きやすい傾向が。

 「プレ値」が付きそうな商品をあらかじめ把握しておきたい場合は、「SNKRDUNK(スニーカーダンク)」や「StockX(ストックエックス)」などスニーカー売買に強いサイトをチェックするのが基本だ。

 これから発売されるスニーカーが「抽選販売」であることや、「発売アラートを受け取る」欄の人数を確認することもポイントだという。フリマとは異なり買いたい人が価格を決められるシステムもある。アプリを小まめにチェックしていればプレ値予想ができるようになるかもしれない。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている