かつての老舗路線「幡ヶ谷折返所」系統が、完全に東急バスから撤退です。

「東大前」バス停は廃止


東北沢駅行きの東急バス(乗りものニュース編集部撮影)。

 東急バスと京王バスは2023年2月1日(水)、渋谷駅と東北沢駅をむすぶ「渋55」系統について、運行を京王バスへ移管すると発表しました。移管日は3月1日の予定です。

 これにあわせ、東北沢駅から北上し笹塚駅に至る延伸系統「渋65」が、日中に新設されます。また、「渋55」「渋65」は経路変更し、東急百貨店本店前を経由して松濤文化村ストリートを通行するようになります。道玄坂上や東大前は経由しません。

 それに伴い、これまで渋谷駅と笹塚駅をむすんでいた「笹塚循環」は運行縮小されます。東大裏経由の「渋60」は廃止。渋谷区役所経由の「渋69」は1日あたり計11本に削減となります。

 かつて、東北沢駅から狭隘な住宅地へ入り、「幡ヶ谷折返所」まで運行されていた渋55系統。戦前からの歴史がある老舗路線で、昭和の一時期は東京駅までバスが直通していました(都営との共同運行)。2021年3月に東北沢駅まで路線が縮小し、今回完全に東急バスの手を離れることとなります。