1月18日、日本プロサッカー選手会(JPFA)が新設した「JPFAアワード2022」の受賞者を発表した。海外を含めシーズンを通して活躍した1654人のJPFA所属選手の中から、選手自身が投票。最優秀選手賞(MVP)には、現在プレミアリーグのブライトンに所属している三笘 薫が受賞した。

 

三笘といえば“三笘の1ミリ”として世界中の話題を集めた、ワールドカップのスペイン戦で見せたプレーがもっとも象徴的だろう。

 

初代MVPの称号を受け三笘はビデオメッセージで「一緒にピッチで戦った選手や、対戦相手として戦った選手に評価していただき、これ以上ないうれしさがあります」。さらに子どもたちへ、「自分にしかない武器を持つこと。僕自身ドリブルという武器で、どんな場所へ行っても自信を持って相手に立ち向かうことができた」とメッセージを寄せた。

 

そんな三笘の進化は欧州でも止まらない。今季18試合を終え、先発で6試合に出場した三笘は敵陣ペナルティーエリア内でテイクオン(対人プレー成功)を8回成功。これは、データ分析会社「Opta(オプタ)」のイギリス公式アカウントによると、プレミアリーグではアーセナルのブラジル代表FWガブリエウ・ジェズスと並んでトップタイ、欧州5大リーグでも2位タイの記録となっている。

 

1位はパリ・サンジェルマン(PSG)に所属するアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ。7回の4位はレアル・マドリードのブラジル代表FWヴィニシウス・ジュニオールと、リーズ・ユナイテッドのフランスU-21代表FWジョルジニオ・リュテールなので、その記録の凄さが分かるだろう。

 

今季、すでにイングランドのレジェンド、アラン・シアラーが選ぶ週間ベストイレブンにも選ばれている三笘。日本サッカー界でのMVPだけでなく、世界でも認められている三笘の進化はまだまだ止まりそうにない。