クラブ史上最高の収益を上げたマンチェスター・Cがトップを維持。(C)Getty Images

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 世界的な監査法人の『Deloitte』が、サッカークラブの財政状況をまとめた毎年恒例の長者番付「Football Money League」の2021−22シーズン版を発表した。 1位は20−21シーズンに引き続き、7億3100万ユーロ(約1023億4000万円)という驚異的な収益を上げたマンチェスター・シティだ。15−16シーズンに初めてトップ5入りしたプレミア王者は、ピッチ内での成功とともに急速な収益増加を達成。クラブ史上最高の収益を上げた。 そのマンチェスター・Cにわずか1720万ユーロ(約24億800万円)差で2位となったのが、チャンピオンズリーグ覇者のレアル・マドリーだ。ただ、18−19シーズンに記録したクラブ史上最高収益の7億5730万ユーロ(約1060億2200万円)には届かず、4シーズン連続で2位となった。 昨シーズンの7位から3位にジャンプアップしたのがリバプール。同番付で初めてマンチェスター・ユナイテッドを追い抜き、最高順位を獲得した。『Deloitte』は、「23−24シーズン開幕前に完了予定のアンフィールドのスタンド拡張で、今後はさらに収益が増加するだろう」と予想している。 とくに目立ったのがプレミアリーグ勢の隆盛で、1か国では同番付史上最多となる11クラブがトップ20に食い込んだ。02−03シーズン以来のランクインとなった18位のリーズなど、プレミアリーグの財政的優位性はより顕著となっている。【PHOTO】カタールW杯のスタンドを華麗に彩る“美しきサポーターたち”を厳選! 

 トップ20のクラブ収益の合計額は92億3340万ユーロ(約1兆2926億7600万円)で、20−21シーズンの81億8690万ユーロ(約1兆1461億6600万円)から約12.8パーセント増加。過去最高の収益を上げた18−19シーズンの92億8310万ユーロ(約1兆2996億3400万円)にあと4970万ユーロ(約69億5800万円)に迫る形となった。 また、同法人は、「この収益増加は、新型コロナウイルス感染症の影響を受けた過去2シーズンから観客がスタジアムに戻ってきた結果だ」と綴っている。 ちなみに欧州5大リーグ以外では、ベンフィカが24位、アヤックスが27位にランクインしている。●2021-22シーズンのトップ20の収益(単位は100万ユーロ)1位 マンチェスター・シティ 7312位 レアル・マドリー 713.83位 リバプール 701.74位 マンチェスター・ユナイテッド 688.65位 パリ・サンジェルマン 654.26位 バイエルン 653.67位 バルセロナ 638.28位 チェルシー 568.39位 トッテナム 52310位 アーセナル 433.511位 ユベントス 400.612位 アトレティコ・マドリー 393.913位 ドルトムント 356.914位 インテル 308.415位 ウェストハム 301.216位 ミラン 264.917位 レスター 252.218位 リーズ 223.419位 エバートン 213.720位 ニューカッスル 212.3構成●ワールドサッカーダイジェスト編集部