「年末年始は家でくつろぐ人」にお薦め「ゲーム」5選
年末年始に遊んでほしいゲームを紹介します(写真:LuTiE78/PIXTA)
年末は家でのんびり過ごしたいという人におすすめしたいのがゲームです。もともと巣ごもり需要でテレビゲームの人気は高まっていましたが、それを無視しても2022年には魅力的なゲームがたくさん出ています。というわけで、この記事ではゲームの専門家である筆者が、年末年始に遊びたいオススメゲームを5つ紹介します。
なお、筆者は当サイトで『心が潤う「大人の傑作ゲーム」』を連載しています。もっとたくさんのゲームを知りたい方は、ぜひ連載もご覧ください。
新しいコースが追加されて人気が再燃
超定番パーティーゲーム『マリオカート8 デラックス』
画像は任天堂公式サイトより
『マリオカート8 デラックス』は全世界で4841万本も売れている(2022年9月末時点)モンスター級のタイトルです。一度は遊んだことのある人も多いでしょう。
本作は2017年4月に発売されたゲームですが、実はいま人気が再燃している作品でもあります。というのも、2022年3月から「コース追加パス」という追加コンテンツが配信されており、新しいコースがいろいろと登場しているのです。
コース追加パスで登場するのは、過去の『マリオカート』シリーズの人気コースをリメイクしたコースやスマホで展開されている『マリオカート ツアー』のコースなど。計48コースが2023年末までに全6弾として配信予定となっており、現在は第3弾まで配信されています。
もともと完成度の高いゲームなのに、追加コンテンツによってコースが2倍近くになるということで遊びごたえがさらに増しています。年末年始に家族や友人と遊ぶのにベストといえるゲームの1つです。
・遊べるゲーム機:Nintendo Switch
・公式サイトはこちら
家で遊べるスポーツゲーム『Nintendo Switch Sports』
画像は任天堂公式サイトより
Wiiが流行したときに、コントローラーを振ってさまざまなスポーツを楽しむ『Wiiスポーツ』というゲームも人気が出ました。そして、2022年4月にNintendo Switchでも『Nintendo Switch Sports』というシリーズ作品が発売されています。
『Nintendo Switch Sports』ではNintendo Switch用コントローラー「Joy-Con」を振って、バレーボール、バドミントン、ボウリング、サッカー、チャンバラ、テニス、ゴルフが楽しめます。
どれもルールがわかりやすいうえ、極めればかなり奥が深い競技にもなりえます。友達や家族と一緒に遊ぶのはもちろん、インターネット対戦で世界中の人とも楽しめるのがポイント。本作のインターネット対戦はかなり気軽に遊べる作りになっており、初心者にもおすすめできます。
また、自分のキャラクターを着飾る機能も充実。ゲームをプレイするとさまざまなウェアやスポーツグッズを入手できるので、自分好みにキャラクターをカスタマイズできます。
・遊べるゲーム機:Nintendo Switch
・公式サイトはこちら
海外で高評価、異色の傑作RPG『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』
画像は任天堂公式サイトより
『ディスコ エリジウム ザ ファイナル カット』は、「The Game Awards 2019」で最優秀インディーゲーム(独立した個人や小規模チームが制作するゲーム)に選ばれるなど、海外で高く評価されたRPGです。しかし、単なるRPGではないとんでもないゲームでもあります。
本作の主人公は、記憶を失ったアルコール中毒の刑事。担当している事件のことはもちろん、自分のことすらまったく忘れており、あらゆるものを調べながらさまざまな謎を解き明かすのが目的となります。
このゲームは「読むRPG」とでも呼ぶべき作品で、とにかく文章量がハンパありません(英語では100万ワードを超えるとのこと)。文体も独特で、くどくもカッコいいテキストがとにかくたくさん用意されており、日本語化されたことが奇跡のようなゲームなのです。
敵を倒してレベルを上げる一般的なRPGを期待するとがっかりするでしょうが、「自ら行動して読み進めるミステリー小説」だと捉えておけば楽しめる可能性が上がるはず。どっぷりとテキストを読みたい人にはこれ以上ない作品になるでしょう。
・遊べるゲーム機:Nintendo Switch、PS4、PS5、PC
・公式サイトはこちら
やりこみ要素が多いRPG『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』
画像は任天堂公式サイトより
『ロマンシング サガ -ミンストレルソング- リマスター』は、2005年にPlayStation 2で発売されたタイトルのリマスター版です。
ゲーム好きには有名な「サガ」シリーズの一作で、本作はコアなファンから非常に人気の高い一作でした。原作はロードが長い、ゲームシステムがわかりづらいなどの不満点も多かったものの、リマスターでそのあたりが解消されています。
本作も、RPGとしては異色な部類です。作品内のシステムはかなり複雑に作り込まれており、遊びながらそれを手探りで理解していくような楽しみが用意されています。やりこみ要素もハンパなく、100時間単位で楽しめるゲームとなっています。
幸いなことに、いまは各種攻略情報がインターネット上に揃っています。それを見ながらプレイすればだいぶ遊びやすくなりますし、その奥深さに驚きながらハマれることでしょう。
・遊べるゲーム機:スマホ(iOS、Android)、Nintendo Switch、PS4、PS5、PC
・公式サイトはこちら
ただのカードゲームでは終わらない『Inscryption』
画像は任天堂公式サイトより
インディーゲームにおいては『Slay the Spire』(『秋の夜長に「考える力」鍛えたい人にお薦めゲーム』参照)のようなデッキ構築型カードゲームが人気で、それが1つのジャンルになっています。そして『Inscryption』も同じタイプのゲームと思いきや、それだけでは終わらない意外な要素が隠されています。
本作は単なるカードゲームではなく、ホラー的な要素が追加されているのです。プレイヤーは謎の人物とカードゲームをしつつ、途中で席を立つなどして奇妙な仕掛けを解き、小屋から逃げ出す術を探していきます。
そのうちカードが喋りだしたり、奇妙な生物と遭遇したりと、物語は予想外の方向へと進んでいくでしょう。あるいは自分のいる場所や世界そのものが変わりうるような、摩訶不思議な体験があなたを待ち受けています。
・遊べるゲーム機:Nintendo Switch、PS4、PS5、PC
・公式サイトはこちら
(渡邉 卓也 : ゲームライター)