新フラッグシップスマホ「Sony Xperia 5 IV」をフォト&ムービーレビュー!

既報通り、ソニーが展開する「Xperia」ブランドにおける新しいフラッグシップスマートフォン(スマホ)「Xperia 5 IV(エクスペリア ファイル マークフォー)」の日本向け製品が発表されました。日本では現時点ではNTTドコモ向け「Xperia 5 IV SO-54C」およびau向け「Xperia 5 IV SOG09」、SoftBank向け「Xperia 5 IV(型番:A204SO)」、楽天モバイル向け「Xperia 5 IV(型番:XQ-CQ44)」がそれぞれ10月21日より販売されています。

価格(金額はすべて税込)はNTTドコモでは公式Webストア「ドコモオンラインショップ」などの直営店で137,280円(3,213円/月×23回+63,360円)、auでは公式Webストア「au Online Shop」などの直営店で134,900円(3,220円/月×23回+60,840円)、SoftBankでは公式Webストア「ソフトバンクオンラインショップ」などの直営店で147,600円(3,075円/月×48回)、楽天モバイルでは公式Webサイト( https://network.mobile.rakuten.co.jp/ )や公式Webストア「楽天モバイル公式 楽天市場店」などにて119,900円(分割払いの場合は4,995円/月×24回または2,497円/月×48回)となっています。

そんなXperia 5 IVについてだいぶ遅くなりましたが、外観や特長などを中心に写真や動画で紹介したいと思います。なお、日本市場向けのXperia 5 IVは各社向けともに日本でニーズの高いおサイフケータイ(FeliCa)に対応し、内蔵メモリー(RAM)が8GB、内蔵ストレージが128GBで、SIMはnanoSIMカード(4FF)とeSIMのデュアルSIMデュアルVoLTE(DSDV)に対応しています。一方、NTTドコモ版とau版、SoftBank版はFMラジオに対応していますが、楽天モバイル版は非対応となっています。


Xperia 5 IVの正面。ディスプレイの上にはフロントカメラカメラや受話口/スピーカー、近接/照度センサー、通知LEDが搭載され、下にはスピーカーが搭載されています

Xperia 5 IVはソニーが展開するXperiaブランドにおける高性能かつ小型な「Xperia 5」シリーズの最新機種「Xperia 5 IV」で、昨年発売された「Xperia 5 III」の後継機として同様にノッチやパンチホールなどの切り欠きのないアスペクト比9:21の縦長な約6.1インチFHD+(1080×2520ドット)HDR有機EL(OLED)「シネマディスプレイ」を搭載し、新たに最新のQualcomm製チップセット(SoC)「Snapdragon 8 Gen 1」を備えたコンパクトハイエンドモデルです。

また瞳AFをはじめとする高性能AFを備え多彩な映像表現が可能なカメラ、左右バランスのとれた迫力ある立体的なサウンドが楽しめる新構造のスピーカー、大容量5000mAhバッテリー搭載とワイヤレス充電への対応など、充実の基本性能をコンパクトなサイズに凝縮した5G対応のプレミアムな製品に仕上がっています。サイズは約156×67×8.2mm、質量は約172gで、引き続いて防水(IPX5およびIPX8)や防塵(IP6X)に対応しています。


SoftBank版や楽天モバイル版は背面パネルにキャリアロゴや型番の表記がなく、中央に「SONY」ロゴ、下部に「XPERIA」ロゴがあるのみ。おサイフケータイマークではなくNFCマークとなっています。リアカメラモジュールの上にある2つの部品はフラッシュライトとRGB-IRセンサーです

ディスプレイは120Hzリフレッシュレートや240Hzタッチサンプリングレート、残像低減技術「Motion Blur Reduction」によって240Hz相当のリフレッシュレートにも対応し、DCI-P3 100%や10億色色調、ITU-R BT.2020(REC.2020)をサポートし、標準光源・色温度からホワイトバランスを選択できる設定が追加されており、画面の色味を用途や好みなどに合わせて変更可能となっているため、D65に設定することで印刷した写真の色味をディスプレイで再現できるようになっています。

またリアルタイムHDRドライブ対応によって視聴環境やコンテンツに応じてコンテンツ内の明暗部の視認性を向上させたほか、ソニーの映像制作用カメラやハイエンド映像制作機器のブランド「CineAlta」によってチューニングされた「Creator mode」や映像技術「X1 for mobile」にも対応しています。さらに新たに前機種のXperia 5 IIIと比べて輝度が50%向上し、晴れた屋外のような明るい環境でも画面がより見やすくなっているということです。

ただし、初期設定ではややコントラストが低めの自然な色合いとなっているため、特に屋外などの明るいところで見にくい場合には設定を変更すると良さそうです。ディスプレイを覆うガラスや背面パネルは新たに「Corning Gorilla Glass Victus」を採用し、割れにくくなっており、ディスプレイの上に搭載されているフロントカメラはXperia 5シリーズとしては初めて1/4型の約800万画素CMOS(1画素1.12μm)/広角レンズ(画角78°・F2.0)から強化されて1/2.9型の約1220万画素CMOS(1画素1.25μm)/広角レンズ(画角83°・F2.0)となっています。


NTTドコモではブルーやパープルもラインナップ。リアカメラはともに1220万画素センサーの広角・超広角・望遠の3眼に

本体色はエクリュホワイトおよびブラック、グリーンがベースカラーで、auではこの3色、SoftBankと楽天モバイルではエクリュホワイトとブラックの2色のみ、NTTドコモではエクリュホワイトとブラック、グリーンに加え、さらにドコモオンラインショップ限定カラーとしてブルーとパープルの合計5色が販売されています。

リアカメラはソニーのレンズ交換式デジタル一眼カメラ「α」シリーズで培った技術を取り入れた動きに強い以下の構成のトリプルレンズカメラを搭載し、リアカメラのすべてのカメラにデュアルフォトダイオードセンサーとZEISS(ツァイス)レンズを採用して高速・高精度・高追従なコンティニュアスAFを実現しているほか、Xperia 5シリーズとして初めてより高精度に任意の被写体を追従しAFを合わせ続ける「リアルタイムトラッキング」に対応しました。

・1/1.7型の約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」(1画素1.8μm)+広角レンズ(焦点距離24mm相当、画角82°、F1.7)
・1/3.5型の約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」+望遠レンズ(焦点距離60mm相当、画角48°、F2.4)
・1/2.5型の約1220万画素CMOS「Exmor RS for mobile」+超広角レンズ(焦点距離16mm相当、画角124°、F2.2)

これにより、光学0.67〜2.5倍までに対応し、被写体にクローズアップした撮影ができるなど、構図の自由度がさらに広がります。またT*(ティースター)コーティングによって画質低下の原因ともなるフレアやゴーストを最小限に抑えてクリアな描写を実現しているほか、新たに導入したAIによって解析した距離情報を用いて被写体が動いたり、被写体との間を別の物体が横切ったりしても指定の被写体を追従しながらフォーカスを合わせ続けることができるようになっています。


Xperia 5 IVの左右側面。左側には何もなく、右側には音量キー(上・下)および指紋センサーを内蔵した電源キー、シャッターキーが配置


Xperia 5 IVの上下側面。上側には3.5mmイヤホンマイク端子とサブマイク、下側にはnanoSIMカード(4FF)とmicroSDXCカードのスロットと送話口/マイク、USB Type-C端子が配置



Xperia 5 IVのカードスロットを引き出したところ。スロットはSIMピンが必要なく、爪などで引っ掛けて開けるタイプで、表側にnanoSIMカード、裏側にmicroSDカードを装着します。またSIMはeSIMにも対応しており、DSDVで利用できます

音響面でも左右均等かつ前面に配列したフルステージステレオスピーカーを搭載しており、左右バランスのとれた迫力ある立体的なサウンドが楽しめます。また新構造のスピーカーユニットは音を再生する時に発生する筐体の振動を抑え、音圧を向上させつつクリアなサウンドを実現します。さらに最新のBluetooth LE Audioにも対応するなど、さまざまな音響を追求しているソニーならではの技術が音楽体験をより豊かにしてくれます。

他にも今夏に発売された「Xperia 1 IV」に新搭載されたプロレベルの録音を実現する音楽録音機能「Music Pro」を搭載しており、収録した音をクラウドにアップロードすることで音源分離技術を用いたノイズの除去を行ないます。これにより、音声と一緒に録音された屋外の騒音や室内の生活音などを消し、あたかもスタジオで専用のマイクを使って採録したかのような、繊細で良質な響きを再現し、弾き語りにおいてはボーカルとアコースティックギターの音を分離して任意の音量バランスでミックスすることができます。


左が「設定」→「デバイス情報」、右が「設定」→「ストレージ」の画面。デュアルSIMに対応していることや内蔵ストレージが128GBであることがわかります



左が「設定」→「バッテリー」、右が「設定」→「デバイス情報」→「認証」の画面。認証でタイ製であることがわかるほか、Android 13へのOSバージョンアップを行うと、日本でも6GHz帯の無線LAN(Wi-Fi 6E)が利用できるようになります

専用アシスト機能「ゲームエンハンサー」はゲーム内の暗い部分を明るく表示し、隠れている敵や障害物を見つけやすくする「L-γ(ローガンマ)レイザー」や帯域ごとの音量調節を可能とし、他のプレイヤーが近づいてくる足音など、必要な特定の音を際立たせる「オーディオイコライザー」に対応しているほか、位置情報取得(A-GNSS/GSP・GLONASS・Galileo・BeiDou・QZSS)やBluetooth 5.2、NFC Typeにも対応しています。

また無線LANもAndroid 13へのOSバージョンアップを実施することによって日本でもWi-Fi 6Eに対応したIEEE802.11a/b/g/n/ac/ax準拠(2.4および5.xGHz、6GHz)となります。その他、Dolby Atmosやハイレゾ音源、ルステージフロントデュアルスピーカー、360 Reality Audio、360 Spatial Sound、DSEE Ultimate、HSパワーコントロール、オーディオイコライザー、Qualcomm Snapdragon Elite Gaming、PS4リモートプレイ、DUALSHOCK4コントローラー、ダイナミックバイブレーションシステムなどに対応。

各社の携帯電話ネットワークにおける対応周波数帯は以下の通り。Xperia 5 IVはこれまでのXperia 5シリーズでは対応していなかったワイヤレス充電に対応したほか、大容量5000mAhバッテリー搭載スマホとしては世界最小と、小型ながらもきっちりと電池持ちが良くなっていたり、リアカメラだけでなくフロントカメラも強化されているなど、非常に完成度の高い機種に仕上がっていると感じられます。



記事執筆:memn0ck


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