「EDの治し方」はご存知ですか?原因や治療薬も解説!

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EDに悩んでいる男性は年々増えています。EDはデリケートな悩みのため、人に相談したり、病院に行くのをためらったりする人も少なくありません。

EDで悩んでいる男性は50代や60代が多いですが、40代や30代以下でもEDを発症する恐れがあります。

EDは放置すると血管の異常が進行し、糖尿病など他の病気に発展する可能性もあります。

EDは正しく治療すれば完治する病気なので、違和感を覚えたなら早めに病院に行って診察してもらいましょう。

本記事ではEDの治し方を詳しく解説します。EDになる原因やEDのタイプも紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

EDとは


ED(Erectile Dysfunction)は、性行為の時に満足に勃起が起こらなかったり、勃起の維持・持続ができない症状を指します。EDになると具体的に以下のような症状が起こります。

性欲はあるのに勃起しない

勃起時の硬さが不十分

勃起しにくい

勃起しても長く続かない

挿入してもすぐに抜けてしまう

通常は脳が性的刺激を受けると神経が勃起の信号を送り、その信号によって陰茎海綿体の動脈が拡張し、血液が一気に流れ込むことで陰茎が膨らみます。EDになると性的刺激による信号が上手く伝わらず、陰茎海綿体の動脈の拡張不足や血液が十分に流入しないため、陰茎が膨らまなかったり勃起の維持が続きません。もし上の症状に心当たりがあるなら、EDの可能性があるので病院で診察を受けましょう。

EDのタイプと原因


EDになる原因はさまざまですが、大きく分けて4つあります。

心因性ED

器質性ED

混合性ED

薬剤性ED

EDは発症した原因によって治し方や予防法も変わってきますので、それぞれの原因を理解しましょう。以下でEDになる原因とされている4つのタイプの詳細を解説します。

心因性ED

心因性EDとは、精神的・心理的な要素が原因で発症するEDです。強いストレスや精神的ダメージを受けると、脳から陰茎に送られる神経伝達物質が少なくなり、性的刺激を受けても陰茎にうまく伝わりにくくなります。血管や神経の病気にかかっていないのにEDになる人は、心因性EDが原因の可能性が高いでしょう。心因性EDになる具体的な原因としては次のような理由が挙げられます。

パートナーとの関係

不妊治療・妊活に対するプレッシャー

性行為の経験不足からくる焦り

女性に対するコンプレックス

仕事で受けるストレス

PTSD

間違ったマスターベーション

心因性EDは主に20~30代の若い世代が発症しやすいのが特徴です。精神的にまだ成熟しきっていないがゆえに、仕事や生活でのストレスを抱えやすいだけでなく、恋人との関係や結婚・出産で悩むことも少なくありません。また加齢による身体的な原因が少ないのも、心因性EDが若い世代に多いのも原因の1つとされています。

器質性ED

器質性EDは身体の障害が原因で発症するEDを指します。人間の体は加齢とともに徐々に身体機能が弱まっていきますが、血管・神経・内分泌環境などが弱まることで勃起不全になることも少なくありません。具体的に以下の原因で発症するEDが器質性EDに該当します。

動脈硬化

生活習慣病

糖尿病

高血圧

異質異常症

事故や手術による血管の損傷

てんかん

脳卒中

パーキンソン病

運動不足

勃起神経を損傷する手術後(前立腺全摘除術や骨盤内臓器全摘除術など

年を重ねた年配の男性が発症しやすいのが器質性EDの特徴です。

混合型ED

混合性EDは心因性EDと器質性EDが複合したEDを指します。EDの原因は必ず1つというわけではなく、いくつかの原因が重なってEDを発症することも珍しくありません。混合型EDの原因として次のような例があります。

加齢による動脈硬化+高血圧による血管障害

運動不足+飲酒や喫煙によるテストステロンの低下

仕事のストレス+家庭内ストレス(介護や育児など)

混合型EDは他のタイプと違って、原因が複数あるため特定が難しく治療に時間がかかるのが特徴です。

薬剤性ED

薬剤性EDは服用している薬の副作用によって発症するEDを指します。特に精神疾患の治療薬は、脳の神経伝達に影響する成分が含まれているものが多く、その影響によってEDの症状が出ることがしばしばあります。具体的に以下の薬を服用すると、EDを発症する可能性があるため注意してください。

精神安定座

抗うつ薬

睡眠薬

向精神薬

降圧剤

男性ホルモン抑制剤

アレルギー用剤(ステロイドなど)

上で紹介した薬を服用してから、勃起不全や勃起の維持が短くなったのを感じたら、副作用によってEDを発症したかもしれません。あくまでも可能性のため、絶対にEDになるわけではありませんが、心当たりを感じたら早めに医師に相談しましょう。

EDの治し方


EDは手術を受ければ次の日から症状が改善されるわけではありません。ある程度時間をかけてEDになった体の異変を治していくのがEDの治し方です。EDの治す具体的な方法は大きく分けると以下の3つがあります。

生活習慣の改善

ED治療薬の服用

専門クリニックへの通院

EDの具体的な治療法について詳しく解説します。

生活習慣を改善する

EDを治す最大の近道は生活習慣の改善による、身体と心のセルフケアです。EDを引き起こす原因はさまざまですが、その多くは生活習慣の影響が大きく、生活習慣が悪いといっこうにEDは改善しません。特に次の点を意識して改善しましょう。

禁煙(喫煙による血管収縮を防ぐ)

適度な運動(肥満対策とテストステロン減少を予防)

規則正しい生活(ストレスを溜めすぎないため)

また、自身がEDになったことをパートナーに正直に告げることもEDを治すためのポイントです。EDは決して1人の問題ではなくパートナーとの性行為にも大きな影響を与えます。パートナーとしっかり話し合い、お互い性行為に対する考え方の理解を深めると、自信につながってED改善につながるでしょう。

ED治療薬を服用する

EDを治す医学的な方法が治療薬の服用です。治療薬を服用することで勃起ができれば、性行為による成功体験を重ねることで自信がついてEDが改善されます。以下の薬はED治療薬として使われますので、医者と相談して活用してください。

バイアグラ

レビトラ

シアリス

ステンドラ

ザイデナ

ただし、ED治療薬はあくまでもED改善を促すための薬であり、性欲増強の効果はありません。薬を飲んでも性的刺激がなければ勃起しませんし、いたずらに薬を飲んで無理やり勃起させると副作用を引き起こす危険性があるため、ED治療薬は医者の指示に従って服用しましょう。

専門のクリニックに通う

EDは人に相談しにくい病気ですが、早期治療をすれば早期改善が期待できるため、心当たりがあればすぐに専門クリニックに診察に行きましょう。
EDに関する診察は泌尿器科に行くのが一般的です。クリニックの中にはED専門に診察してくれるところもあるため、EDかもしれないと不安を感じたら一度受診してください。

ED治療薬の選び方


ED治療薬として外来で処方されるのが多いのは「レビトラ」「シアリス」「バイアグラ」の3つです。ED治療薬や医者から処方されないと手に入らず、市販のED治療薬は販売されていません。ED治療薬を手に入れたいならまずは医師の診察を受けましょう。ED治療薬を選ぶ時の基準は以下の3点です。

即効性

薬の持続時間

薬の知名度

即効性を求めるなら「レビトラ」がおすすめです。他のED治療薬は効果を実感するまで30~60分かかるのに対して、レビトラは15~30分ほどで硬くなります。薬の持続時間で選ぶなら「シアリス」が良いでしょう。1度服用したら30~36時間ほど効果が持続するため、何度も服用する必要はありません。知名度やED治療薬としての安心感が欲しいなら「バイアグラ」がおすすめです。各ED治療薬を使う時は、各治療薬の特徴を把握し、医師と相談して処方してもらいましょう。

EDの治し方に関するよくあるQ&A


EDの治し方や治療薬の選び方などを紹介してきましたが、ED治療に対して具体的な行動を取ろうと考えると、やはりさまざまな疑問が生じるでしょう。疑問があるままED治療を始めると不安とも戦わなければいけません。ここではEDの治し方に関する疑問や質問を紹介します。

EDは放っておいたら治りますか?

EDは放置しても症状が改善されません。EDは血液が陰茎に流れなくなる病気のため、EDを放っておくと動脈硬化や糖尿病につながる可能性があります。特に年齢を重ねて勃起しなくなったり、持続時間が短くなると「年のせい」と考えて放置する人もいます。
しかしEDは動脈硬化や糖尿病など重い病気と深い関係があるため、勃起しにくくなったら、一度病院で受診しましょう。

EDは自力で治せますか?

軽度の症状であれば自力での改善が可能です。EDの改善には生活習慣の見直しが必要で、ストレスを上手に発散して規則正しい生活に改めましょう。具体的に次の生活を見直すとED改善につながります。

禁煙

過度な飲酒

睡眠時間の確保

定期的な運動

栄養バランスの取れた食事を摂る

中等度や重度のEDだと自力での完治が難しくなります。ED治療を始めるのが早ければ早いほど完治する可能性が高くなるため、ED克服につながる早目の行動をこころがけましょう。

ED治療薬に副作用はありますか?

服用する薬によって副作用の現れにくさは異なります。中でも「バイアグラ」はED治療薬として初期に開発された医薬品のせいか、副作用が出やすいとされています。副作用の症状としては血管の拡張作用によって起こる症状で、具体的には次のような症状が現れます。

顔の火照り

頭痛

鼻づまり

低血圧

反対に「シアリス」は水に溶けにくく体にゆっくり吸収されるため、副作用がでにくいED治療薬です。バイアグラを使っても絶対に副作用が起こるわけではありませんが、副作用に対して慎重になるならシアリスを処方してもらいましょう。

編集部まとめ


EDは若い人から年配の方まで誰もが発症する可能性のある病気です。デリケートな悩みのため、周りに相談できずに自力で改善しようと考える人も少なくありません。

ED治療は治療薬の投与など医学的な方法で改善できますが、根本的な改善を目指すなら生活習慣の見直しが必要です。

EDになった原因を正しく把握し、適切な方法で治療すればEDは完全に克服できますので、心当たりがあるなら、ぜひED治療のための行動をとってください。

参考文献

ED診療ガイドライン第3版(日本性機能学会・日本泌尿器科学会)