ブルワーズからエンゼルスに移籍したハンター・レンフロー【写真:Getty Images】

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大谷の同僚となったレンフロー「トレードされるのはいつだって残念」

 ブルワーズから交換トレードで加入したエンゼルスのハンター・レンフロー外野手が、渡り鳥のようなプロ人生に“本音”を漏らしている。MLB公式サイトでは、2019年オフから4年連続で移籍を経験している状況に着目。メジャー通算157発の大砲は「トレードされるのはいつだって残念。それは間違いないよ。だけどGMの立場で物事を話すと、理解できること」と複雑な心境を述べた。

 日本に比べて活発なメジャーの移籍。その時々のチームの事情や補強戦略によって、選手がチームを移るのは珍しくない。ただ、レンフローは4年連続という忙しさ。2019年オフにパドレスからレイズにトレードされると、2020年にはレイズからノンテンダーとなり、レッドソックスに入団。ところが2021年終了後にはブルワーズにトレードされ、そして来季からは大谷翔平投手の同僚となる。

 今オフの動きに関しては、さすが“移籍のベテラン”だけあって予感はしていたという。ブルワーズには外野に有望株が揃っている状況に加え、レンフローは今回の年俸調停で1100万ドル(約15億3000万円)に増額することが見込まれてた。

「(過去の)他の移籍の時を考慮すると、この時期どういうことが起きるか理解しているよ。しかしながら、ブルワーズが年俸調停の選手たちに使うお金のことを考えると、嫌な予感みたいなのはあったね。彼らはある程度の余裕を作る必要があったと思う」

 オフシーズンが始まった際、チームには18選手が年俸調停権を持っていた。エースのコービン・バーンズとブランドン・ウッドラフの両右腕は、年俸調停で1300万ドル(約18億1000万円)以上の契約になると予想されている。さらに、遊撃手のウィリー・アダメス内野手も900万ドル(約12億5000万円)と言われる中、高額がネックとなったレンフローや、生え抜き左腕のブレント・スーターらはブルワーズから退団することになった。

「今回のような移籍は、こうなると分かっていたと言える類のものさ」。それぞれのチームで結果を残してきただけに、余計に募る物悲しさ。“使われる身”の選手には宿命ともいえるが、気持ちを切り替えて赤いユニホームで躍動するしかない。(Full-Count編集部)