写真・時事通信

 総合格闘家の朝倉未来(みくる)が総合プロデューサーを務めるイベント「BreakingDown6」が、11月3日におこなわれた。

 ボクシングや空手、柔道、プロレス、ストリートファイトなど、さまざまなジャンルの格闘家が「1分1ラウンド」制で戦う人気の総合格闘技イベントだが、前日の2日におこなわれた会見で、アクシデントが発生した。

“会津のケンカ屋”久保田覚と、対戦相手のユーチューバー・アドリブまさおの挑発合戦が起こり、エスカレートした久保田がまさおをパイプ椅子で殴打。まさおは左目の下を切って大量出血し、退場した。病院へ運ばれたまさおは、翌日の試合を欠場することに。久保田は無期限の出場停止処分となった。

 格闘技における試合前の挑発行為は“お約束”だが、これは明らかにやりすぎ。SNSでは猛烈な批判が巻き起こった。

《威勢のいい野郎を集めて互いを煽らせれば当然起こり得る。朝倉は責任取れ。YouTube 動画にアップすると言ってたけど、ふざけたことはするな。真剣に対応しろ》

格闘技とはいえないものだが、真似事も格闘技だと思う人がいる。子どもにいい影響も与えない。朝倉未来の責任は重い》

と、プロデューサーとしての朝倉の責任を問う声が多数ある。

「K-1のカリスマ」武尊は、2日夜にTwitterを更新。

《子供達が見る影響を考えて欲しい。何も分からない子供達からしたらあれも格闘技だと思ってしまうし それがメディアで放送されることで正しいものだと感じる。ここ数年の数字が取れれば何でもありで 先のことを考えてないこの業界が嫌い。このままだったら また格闘技界は表舞台から無くなる》

《今回のことだけを言ってない。プロが素人に暴力振るうのも 武器を使うことも 法律では許されないことも 数字が取れてお金になれば許されて AbemaとかYouTubeで それが格闘技として世の中に 流れてしまっているのが悲しい。子供達がスポーツとして夢を持って 憧れられる格闘技界を作りたい》

と、「BreakingDown」の方針を厳しく批判した。

 キックボクサーの芦澤竜誠もTwitterで
《筋が通ってない不良が1番嫌い そんなのを使ってるブレイキングダウン くだらねーな ブレイキングダウンに乗っかってる芸能人の奴らも格闘家の奴らも みんなくだらねーな 恥晒し共が 文句あんならプロでやれ 目先の数字で朝倉未来にごま吸って尻尾振ってるやつの これが代償 お疲れ!》

と、ラッパーらしく斬って捨てた。

「BreakingDown6」には、後藤真希の弟の後藤祐樹や坂口杏里、「青汁王子」こと実業家の三崎優太氏らも出場している。SNSには

朝倉未来は終わりが見えてきたな》

朝倉未来については終わりの始まりが来てる感がある。物事が順調に行きすぎている時が一番危ないのかもしれない》

という声も。格闘技界のカリスマとして君臨してきた朝倉だが、ここへきて急速なファン離れも見えてきたようだ。