PhotoshopやIllustratorでPantoneのカラーリングに準拠したファイルを開くには有料ライセンスが必須に
Adobeは2022年8月からPantoneのカラーライブラリのサポートを段階的に廃止しています。これにより、Pantoneカラーライブラリを用いて作成したファイルがAdobe製ソフトで開けなくなったという報告がインターネット上に寄せられています。
Pantone Color books | Photoshop
https://helpx.adobe.com/photoshop/kb/pantone-color-books-photoshop.html
PANTONE® USA | Pantone Connect X Adobe FAQ
Fun times ahead for #Adobe designers. Today, if you open a PSD (even one that's 20 years old) with an obscure PANTONE colour, it will remove the colour and make it black. Pantone want US$21/month for access, and Solid Coated goes behind the paywall in early November. pic.twitter.com/BUxzViYFaQ— Iain Anderson (@funwithstuff) October 28, 2022
Pantoneはアメリカに拠点を置く企業で、国際的に用いられている色見本帳「パントン・マッチング・システム」を提供しています。「パントン・マッチング・システム」に準拠したファイルを作成すれば、「パントン・マッチング・システム」に対応した印刷所なら世界中のどこでも同じ色の印刷物を作成可能です。
AdobeもPhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアでPantoneのカラーライブラリをサポートしていました。しかし、デザイナーのIain Anderson氏は、Pantoneのカラーライブラリを使用したファイルをPhotoshopで開こうとすると「AdobeとPantoneのライセンス関係の変更によって、色が削除されて黒塗りになる」という通知が表示されることを報告しています。
Adobeのヘルプページを確認すると、Pantoneのカラーライブラリに沿ったファイルを引き続き扱う場合は、Pantoneが提供する管理ソフトウェア「Pantone Connect」のライセンスを購入する必要があるとのこと。Pantone Connectの詳細は以下のリンク先から確認できます。
Pantone Connect | Adobe Exchange
https://exchange.adobe.com/apps/cc/103029/pantone-connect